私たちと企業をつなぐ「ブランド」。近年では、ますます多くの会社が「ブランディング」に注力しはじめています。 本特集では、トップランナーが展開するブランドコミュニケーション戦略を紹介しながら、有形、無形の「ブランド」が生み出す価値や資産、さらに、その背景にあるそれぞれの企業の思いに迫っていきます。

企業価値を高める役割は、社員全員で分担しているー森永乳業株式会社

「ブランドに関わる仕事」の意味



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山口さん:また、コーポレートスローガンが明文化され、グループ社員の意識のなかに織り込まれることによって、私たち自身の行動も自ずと変わってくるのではないかと考えています。

みんなが、「森永乳業グループの社員が目指すべき姿」を常に心に留めながら仕事に向き合うことで、その想いはきっと、お客さまにも伝わっていくのではないでしょうか。それが対外的にもコーポレートブランドを形成することにつながるのだと思います。

ーこの記事の読者は、20歳前後の若者が中心なのですが、そういった層に向けて特別に発信していることなどはありますか?

石原さん:20歳前後の若者向けというよりは、もう少し下の世代に対しての取り組みの方が多いかもしれません。たとえば、キッザニアに出展したり、料理教室を開催したり、小中学校に出向いて、出前授業をしたりといった活動を行っています。

山口さん:また、最近では、中高生が、修学旅行に合わせて、企業訪問をしてくれることも増えています。生徒さんたち自らが当社に直接電話をかけてきて、「企業訪問をしたい」と。

石原さん:とても緊張した様子で初々しく、こちらも緊張してしまいますが(笑)。実際の訪問も、先生の引率はなく、生徒さんだけでいらっしゃいます。数ある企業のなかで当社を選んでいただけるというのはやっぱり嬉しいですよね。

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ーそれも大切なブランディング活動ですよね。生徒さんたちにとっては、大切な思い出になるのではないでしょうか。それでは最後に、将来、ブランドに関わる仕事をしたいと考えている若者に対して、当事者の視点から、メッセージやアドバイスを頂戴できますでしょうか。

久芳さん:「ブランドに関わる仕事」というものを、あまり限定的に考える必要はないのかなと思います。会社って、外からイメージされやすい仕事と、そうではない仕事があるわけですよね。

たとえば、マーケティングやブランディングの仕事は想像しやすい部類だとは思いますが、その人たちだけがブランドの担い手になるわけではありません。製造部門でも、管理部門でも、どの部署で働いていても、その会社に所属する社員全員でブランドを作っていくのですから。

職種にこだわるよりも、どんな仕事でも、そこで働く自分が会社のブランドを作るんだ、という気概で就職した方がいいのかもしれません。

山口さん:結局、どんな仕事を担当していたとしても、一人ひとりが、森永乳業グループを構成している一員であることに変わりはなくて、自分たちの企業価値を高める役割は、全員で分担しているということでしかないんです。ブランドってそもそも何かと言ったら、企業そのものですし、その企業を構成しているのは人ですから。社員みんながブランドの構成員だと考えています。

ーありがとうございました。

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