【キャリア甲子園2018】情報社会が進む時代に、データを活用したより良い豊かな暮らしにつながるライフスタイルの企画を創出せよ。

今や日本人の二人に一人が持つまでに普及した「Tカード」。高校生の中にも買い物のたびにTポイントを貯めるのを楽しみにしている人もいるだろう。Tカードを世に送り出したCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)グループにおいて、データを扱うスペシャリストとして活動するCCCマーケティングのお二人に、データを使った未来の暮らしをテーマにした理由を聞いてみた。

お話をしてくれた方
谷口 覚さん
デイリーユースコンサルティング第2/経営企画
profile_jal2007年入社。法学部法律学科卒業。TSUTATAの店舗勤務からスタートし、経営企画室などを経て、現在はコンサルタントとして加盟店の販促活動を支援する。趣味は旅行。一眼レフカメラを持って、年1回は旅に出かけるという。

安田 尚子さん
人事総務/経営企画
profile_jal2014年中途入社。文学部社会学科卒業。以前は雑誌の営業として働いていた。CCCマーケティング入社後は人事のほかに経営企画室の業務も兼務。インスト系の音楽が好きで、よくライブにも出かけている。

Tカードから集まる膨大なデータを活用して、企業活動を支援。

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―― 今回のテーマを理解するには、まず御社について理解する方がいいですよね。CCCグループについて、教えていただけますか。

安田さん:CCCグループは「カルチュア・インフラを、つくっていくカンパニー。」をミッションに掲げ、多岐にわたる事業を展開しています。高校生にとってわかりやすいのは、レンタルDVD等のTSUTAYA事業、代官山などで展開する蔦屋書店事業ではないでしょうか。

35年前の創業時、CCCはレンタルビデオ店の経営からスタートしています。しかしながら、レンタルを目的とした会社として設立されたわけではありません。35年前から私たちは「企画会社」であり続けようとしてきたのです。映画の物語の中には、今まで知らなかったような暮らしが垣間見られることがよくあります。

映画に限らず、音楽、本などを通しても同様の体験をすることできます。そうしたエンターテイメントを通して、新しいライフスタイルを提案し、それを誰もが利用できるインフラにしていく。そんな発想のもとで私たちの事業は始まったのです。

谷口さん:数多くの企画を形にしてきた中で生まれたサービスの一つがTカードです。かつてはTSUTAYAの店舗ごとで会員証を発行していましたが、全店で使えるようにする共通カードにした方が便利だろうということになり、Tカードの導入に踏み切りました。

そして、貯まったポイントも全店で利用可能とした結果、15年前、共通ポイントであるTポイントという概念が誕生したのです。Tポイントを使える店をCCCの外部にも広げていって、今では約180社がTポイントを導入いただいています。

―― CCCマーケティングという会社の役割は、どのようなものになるのでしょうか?

谷口さん:Tカードには年齢や住所などの個人情報が紐づけられていますが、商品やサービスを購入したTポイントの履歴と照らし合わせれば、いつ、どこで、どんな人が、どんなものを買ったのかを詳しく知ることができます。今や国民の二人に一人が持つようになったTカードですから、集まる情報量は膨大です。

そこで、私どもではTカードのデータベースをもとにしたマーケティングを基軸に、各企業へのコンサルティング活動を展開しています。Tカードからの情報を分析した上で、Tポイント提携企業へどういった層に、どのような商材を売り出すべきなのかを提案するなどして、収益増に結びつけていこうとしているのです。

安田さん:おかげさまでTカードは各業界のナンバーワンと言われる企業と提携をして、確かな効果を得ることができています。実際、コンビニエンスストア、飲食、ガソリンスタンド、スーパーなど提携店は多岐にわたっており、コンサルティング活動もそうした企業に提供しています。

基本的にTカードが使えるのは小売業ですが、最近は小売業に製品を提供しているメーカーなどとの取引も増えてきました。私たちが持っているデータを使えば、商品作りの段階からニーズに合致する開発が実践できるのです。

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データを使えば、暮らしをよくするための具体策が見えてくる。

―― 改めて今回のテーマを選んだ理由はなんですか?

谷口さん:私はコンサルタントとして、日々、企業に対してデータを基にした提案をしていく立場にあります。近年、スマートフォンの急速な普及やIoT、AIなどの情報技術の高度化により、データがいっそう日常の暮らしの変化に深くかかわるようになっているとの感覚が強まってきました。

現在、Tポイントなどで得たデータは、企業のマーケティング目的に使われていますが、より良い社会、豊かな暮らしを実現するためには、データを広く世の中の人に開放していかねばならないと私たちは考えています。

安田さん:お客様からお預かりした膨大なデータを社会へ、生活者へ還元していくことが、当社の社会的責務である ――そんな風に考えて、社内的にも新しい取り組みを推し進めている中で、これからの日本を背負っていく高校生ならば、私たちには思いつかないような新たなデータの活用の可能性を考えてもらえるのではないかと、今回のテーマに到達しました。

なお、CCCの持つデータはもちろん、世の中にあるすべてのデータと組み合わせて考えいくと、新しい発想が生まれやすいと思います。

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―― 高校生からアイデアを募る意義について教えてください。

谷口さん:データから暮らしをより良くしていこうという取り組みは、日々、私自身が取り組んでいる仕事でもあります。

自分なりの考え方や意見もありますが、高校生のみなさんの目線は、私とは全く異なるはずです。私たちはいわゆる携帯電話から入った世代。今の高校生は最初からスマートフォンに触っていますので、全く新しい発想を生み出してくれると期待しています。

安田さん:最近、話題になったレシート買い取りのアプリを作ったのは、日本の高校生でした。生活者として染まり切ったわけではない高校生たちからは、ビジネスの枠で考えてしまいがちな私たちにはない柔軟な発想が産み出されるはず。私たちの期待以上のアイデアが出てくると思っています。

谷口さん:二人とも高校生とは接点がほとんどないのですが、私たちの時代よりも“情報感度の高い子”が増えている印象を受けています。実際、IT技術について精通していたり、英語を話したりできる高校生は明らかに増加しています。キャリア甲子園で活躍した高校生の記事も拝見しましたが、視野も広く、考え方もアイデアも斬新で驚かされました。本番ではどんな提案が出てくるかワクワクしています。

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データのオープン化が進めば、時代は大きく変化していく。

―― 今後の御社はどのような方向に進んでいくのでしょうか。

谷口さん:当社では「規模」「鮮度」「種類」「粒度」の4つの特長からなるデータをもとに、マーケティングプラットフォーム事業を展開しています。

このうち「規模」は日本人二人に一人に普及したスケールを意味し、「鮮度」はTカード所有者の70%は必ず1か月1回は使うという事実を指しています。また「種類」はTポイント提携先の豊富さ、「粒度」はTポイントが貯まる商品の多様性のこと。こうした特長的なデータを活かしていくために、当社では今、データのオープン化を目指しています。まさに今回のテーマと重なる部分ですね。

安田さん:近頃は行動や購買履歴といった個人のデータを提供する仕組みである「情報銀行」というキーワードも見受けられるようになりました。今後の社会では、CCCグループ以外でも幅広くデータのオープン化が進んでいくのかと思います。

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―― データを扱う仕事の醍醐味は?

谷口さん:極端に例えてしまうと、「昨日覚えたことは、明日に生かせない」ところがあるんです。新しい仕組みだと思って精魂込めて作った仕組みが、3カ月も経つと古くて使い物にならなくなる ――データを扱う最前線では、そんなことが頻繁に起きています。難しい業界ではありますが、未知に対して果敢にチャレンジできる点にはやりがいを見出しています。

安田さん:私は中途入社なので、社歴はまだ4年弱ですが、この期間でも社内は大きく変化しました。担当している人事制度なども、事業の成長に合わせて新しい評価体系などを導入しています。データが変化し続けるのと同様、この会社もまさに変化し続けています。

―― 最後に高校生へのメッセージをお願い致します。

谷口さん:キャリア甲子園の出場を目指して行く中では、高校生の考え方が磨き上がられることと思います。ここでの経験は社会に出てからも絶対に必要になるものばかり。将来の自分自身のためにもぜひこの機会を楽しみながら活用していただければと思います。

安田さん:社会に出ると自由に“やりたいこと”をし続ける時間が、どうしても少なくなってしまいます。だからこそ、キャリア甲子園という舞台で自分のやってみたいことに向かって挑戦をしてください。ただ、そうはいっても、何をすればいいのかわからないという人も少なくないはず。そんなときは、周りの人が困っていることを助けていくという視点から始めてみてください。今はないけれど、あったらいいなと感じるもの、これがあったら便利だと感じるもの――色々な人との話の中から見えてくる物事をきっかけにすると、テーマに沿った案が導き出されるかもしれません。

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