【キャリア甲子園2018】自民党 地方創生を軸とした2020年以降の日本を豊かにする新たなイノベーションを提案せよ

今回で2回目の参加となる自民党に、出題テーマの意図や参加学生に期待すること、党としての方針についてお話を伺いました。

お話をしてくれた方 北川 知克さん
衆議院議員(大阪12区、当選6回)
profile_jal関西大学法学部出身
主な経歴:元環境副大臣、自民党副幹事長、広報戦略局長
元衆議院議員で環境庁長官だった父親の影響を受け、政界へ。以来、環境、教育、外交に力を入れた活動をしている。日本の未来と未来を担う若者への思いを熱く語っていただいた。

次なる日本の成長戦略のカギ、それは地方

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―― 今回の出題テーマについて、設定理由をお聞かせください。

北川さん:日本は今年、明治維新から150年目にあたる節目の年。来年には改元という大きな催事を控えています。さらにその翌年には世界的スポーツイベントであるオリンピック・パラリンピックが開催されます。つまり日本は、世界中から注目を集め、歴史上でも大きな転換期を迎えようとしているのです。

この勢いをオリンピック・パラリンピック以降にもつなげていくためには、都市部だけではなく、地方においても、勢いを生まなければなりません。「地方創生」は、自民党の経済政策アベノミクスの一つですが、未来を担う若い皆さんにも自分の住む町、自分の故郷の良さを再発見していただき、次の成長ステージの起爆剤にしてほしいとの思いがあります。

――  最近では多数の訪日外国人の方々が、都市部だけでなく、地方にも訪れています。私たち日本人が地方にある日本の魅力について見落としているかもしれませんね。

北川さん:おっしゃる通り、海外の方から教えられることも少なくありません。まだまだ日本には魅力がたくさんあります。

「地方の元気なくして、日本の再生なし」と安倍総理が言われているように、それぞれの地域を今一度見つめ直したり、魅力を再認識したりして、それらを時代にふさわしい形にして発信していくことが、活力ある地方の創生へとつながります。これは、今問題となっている都市部への人口一極集中の緩和にもつながっていくでしょう。

真の豊かさを享受し、生き甲斐を実感できる社会へ

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――  テーマの中にある「日本の豊さ」とは、どのような意味があるのでしょうか?

北川さん:戦後、日本は世界に秀でた経済国として変貌を遂げ、豊かで安全な国として海外の方々からも認められています。

内閣府の最新の世論調査でも、約7割の国民が「今の生活に満足している」との結果が出ています。しかし、私たちが考える「豊さ」とは、物資の充足や近代化、経済的なことだけを意味しているわけではありません。

心の充足や安心、生きがいなど、抽象的ですが、お金では買えない大事なモノ、コトをも意味します。地方にある人と人との関わりが感じられる暮らし、時間的ゆとり、ずっと人々の間で大切に継承されてきた祭りなど伝統や文化などを通して感じることができるモノ、コトは、“心の豊さ”とも言えるでしょう。

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――  現在、政府や自民党が取り組んでいる「地方創生」にはどのようなものがありますか?

北川さん:私たちが考える地方創生は、地方の「しごと」が「ひと」を呼び、「ひと」が「しごと」を呼び込む、その流れがまちの活力を取り戻すというものです。

ご存知のように中央省庁の地方移転が進んでおり、例えば文化庁が京都府に、消費者庁が徳島県に機能を移管しています。民間企業でも地方にコールセンターを置くなど、雇用が生まれていますよね。

また今年度は法改正により東京23区内の大学の定員抑制で、都市部への一極集中を解消する取り組みを行う一方、地方では大学卒業後、その地方の企業へ就職できるシステム作りを進めています。

もちろん、地方創生の主役は、国民である皆さんです。自民党の、立党以来の「政治は国民のもの」という姿勢は、現在も変わりません。常に国民の声に耳を傾け、皆さんが自分たちの住む地域を盛り立てていけるよう支援しています。

――  現代は、地方にいながらにして最新情報もリアルタイムで入手できますし、ネットショッピングなど、家にいながらにして買い物ができます。地方も都市部と変わらない生活ができる気がします。

北川さん:IoTやAIのさらなる進化が、都市と地方の格差を解消する鍵になることは間違いありません。超スマート社会が今後一層加速化していくことでしょう。

それらは、社会インフラとして重要なことですが、やはりその場所に行かないと感じ取れないものは、きちんと守っていかなければなりません。ご当地ならではの魅力を未来に継承していくことが現代を生きる私たちの使命だと言えます。

学び合い、高め合う。人としての成長に期待

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――  参加する学生に大事にしてほしいことはどのようなことですか?

北川さん:このビジネスコンテストは、チーム参加となりますから、仲間を大切にして、「信頼される人になる」こと。「あいつの言うことは間違いがない」「あいつが言うのだからやってみよう」と信頼を得ることです。

また、プロセスの中では、奇抜な発想やこれまでではあり得ない提案が生まれるかもしれません。それは若い人の特権なのですから大いに歓迎したいです。

守りに入ってしまえば、壁を乗り越えることはできないのですから、実現可能な筋道をつけて、自分の意見を発信し、周りを巻き込んでいってほしいですね。そのためにも、日頃から相手を納得させるだけの行動や言動が必要となると思います。

このコンテストを通して仲間との絆ができ、様々な意見を交わすことによるグループダイナミズムが予想以上の良いアイディア、方策を生むことになると思います。

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――  ところで、北川さんは学生時代、どのような学生だったのでしょうか?

北川さん:中学の同窓会で同級生に会う度、「あの北川くんが政治家になるなんて信じられへん」と言われます。実は私はとても引っ込み思案で、消しゴムを忘れて隣の席の女の子に貸してほしいと頼むこともできず、見かねた同級生が貸してくれたほどです(苦笑)。

そんな私が、人前で話せるようになったのは、父親の選挙の手伝いをしたことがきっかけです。その時、友人にも手伝ってもらったのですが、率先して動かなければなりませんから、選挙カーに乗ってウグイス嬢を見よう見まねでやるなど、自ずと自主性も養われた気がします。

――  最後に今回参加する学生に向けてメッセージをお願いします。

北川さん:私は、身内のこととはいえ、政治家として働く父の姿を見て「誰かのために働く」ことの意義を感じました。政治家として駆け出しの頃に、最終的にものごとを判断する時、「自分の損得を基準にすると判断を見誤るが、国民や社会、国に資するものかで判断しなさい」と先輩から言われたことは、今も自分の心の拠り所になっています。

皆さんが、このビジネスコンテストに参加する目的は様々だと思います。しかし、皆さんは、これからの日本を担う方々です。大きな視点でテーマを考えてみることは、「働くこと」「生きること」、そして自分が生きる社会、国について、なにかしらの気づきが得られるきっかけになると、私は大いに期待しています。

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