みなさんは、自分の将来を考えるとどんな気持ちになりますか?キラキラしている人の姿を見ては、何だか自分だけ置いていかれているような気持ちになるなんてことも・・・。
「29歳までの道しるべ」では、現在いろいろな舞台で活躍する大人たちを取材し、彼らの20代のお話を聞きました。
いまだからこそ言える“少しでも人生を前に進めていくためのヒント”です。

未来の時限爆弾を埋め込もう。—株式会社 スマイルズ 代表取締役社長 遠山 正道さん

「世の中の体温をあげる」というコーポレートメッセージのもと「Soup Stock Tokyo」「PASS THE BATON」「giraffe」など数々の事業を展開する株式会社スマイルズ。今回はそんなスマイルズの代表取締役社長の遠山正道さんにお話を伺いました。三菱商事出身、個人としてはアーティストとしても活躍されている多彩な遠山さん。どんな20代を過ごしてきましたか?

「手品師」は「三菱商事」へ。

ー本当にどれも素敵なものばかりを生み出している遠山さんですが、ご自身から見て遠山さんはどんな20代を過ごしてきたという印象ですか。

遠山さん:そうですね。まず学生時代からお話しますが、学生時代は「基本、遊び人」でしたね(笑)。

ー東京青山のご出身、しかも時代的にも華やかな頃ですもんね。

遠山さん:大学生の頃は部活もしっかりやっていましたし、ゼミではゼミ長なども務めていたのですが、合間を見てはしっかり遊びにも行っていました。当時はディスコ全盛の頃で、派手な先輩に誘われてよくそういうところに行きました。

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ーでは、遠山さんも目立つ学生だったという感じですか?

遠山さん:そうかもしれませんね。でも一方で私は子供の頃から手品をやっていて、高校生の時は奇術部のキャプテンでした。

ー手品、ですか?流行ってたんですか?

遠山さん:いえ、全然。でもなんか好きで手品師やってたんです。家でハト飼ったりして(笑)。なので、文化系的な一面もあってそういう友達も一定数いました。一緒に夜遊びするようなハード系の先輩や仲間から映画・文学・アートなどに興味をもった友達まで、さまざまな友達と交流していましたね。

ーなんか多彩な学生生活ですね。その頃のことでいまにつながっていることって何かありますか?

遠山さん:刺激的なことに囲まれた楽しい思い出ばかりの学生生活でしたね。だからもちろん当時の仲間はいまでもかけがえのない友人ばかりですけど、でもいまにつながっているというとやっぱり「手品」かな。

私は、社員に「遠山さんってどこか手品っぽい」っていわれることがあるんです。確かになにかを企てて、試したくなるという。

真っ当なことはあまり面白くない。すでにあるものをやっても意味がない。あまのじゃくだったりするのですが、そのルーツは学生の頃の手品で人が驚いたり喜んだりするシーンがベースにあるのかもしれません。

ー手品をやり、夜遊びもした。そんな学生時代を過ごした遠山さんは就職で三菱商事へ行くわけですが、それはどうしてだったのですか?

遠山さん:あの頃、日本の主役は経済でした(文化ではなく)。そしてそれを推進しているのが大企業であり、そういう意味で、誰もが無条件で大企業を選んでいたわけですが、その中でご縁があった三菱商事に有難く入社させてもらったというところです。

ー経済が主役という時代、のちのバブルという時代につながる日本経済躍動の頃ですね。

遠山さん:いまのように個人の夢とか思いを語るような発想すらなかったですね。みんな無意識のうちに、日本経済を推進する一員として同じ方向を向いて仕事に取り組んでいたのだと思います。

ーそんな社会にあるいは会社に違和感やギャップはなかったですか?

遠山さん:三菱商事には優秀な先輩が大勢いたし、さまざまな巨大なプロジェクトにも関わっていました。ルーティンワーク的な仕事ではなく、いまでいうソリューションビジネス。変化や刺激も多くて楽しかったですね。協力企業の方々を束ね、事業を推進するような仕事にもとても充実感は感じていました。

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個展、そして次のステージへ。

ーなんだか、とても順風満帆ですね。

遠山さん:そうです。でも、ある時、急に不安がやってきました。

ーというと?

遠山さん:とても優秀で有名な部長の下にいたのですが、「あれ?部長がいなくなったらおれはどうなるんだっけ?」「何ができるんだっけ?」と考えて急にマズイと。

そして、仕事に対して充実感は感じるものの、おそらく商社という立ち位置的にダイレクトに良いも悪いも感じられない部分に物足りなさを感じていたのかもしれません。

ーで、どうされたんですか?

遠山さん:で、絵の個展をひらきました。

ー絵の個展ですか?

遠山さん:当時、そんな気分の中で何をやったらいいのか全然わからなかったんです。で、そんな折に、ある方と食事をしていて、「君の夢はなに?」と聞かれて、そんなことから絵の個展をやることになってしまった。

それで、何かが変わった?

遠山さん:変わりました。個展のためにはじめて絵を描いた、そして70点出したのですがおかげさまで作品はすべて売れたんです。でもそれ以上に自分の絵を中心に自分と仲間で全部をやり切って、その達成感をまるっと自分自身で感じられた。その達成感はそれ以前には感じたことのないものでした。

で、さらにその達成感に酔いしれていたら、一緒に手伝ってくれた仲間から「ここからがスタートなんじゃないの?」そういわれたんです。

ーそこからいまの遠山さんがはじまるわけですね?

遠山さん:個展の後「成功することを決めました。でも何をやるかは未定です。」と書いた手紙を個展に関わってくれたすべての人に送って秘かに宣言しました。そして自分なりに興味をもっていた飲食・リテールを学べる環境に異動させてもらい、出向、のちの社内ベンチャー、起業へとつながっていきました。

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「書き出すこと」はいまと未来をつなげる。

ーいまの歳、立ち位置にたった遠山さんの視点で、20代の人たちに何かアドバイスするとしたどういうことを伝えたいですか?

遠山さん:まずは「いまやりたいこと50個」を書き出してみるっていうのをおすすめしたいですね。

ー「いまやりたこと」それはどうしてですか?

遠山さん:みんなもう少ししたら社会に出て、それぞれがさまざまな仕事に就き、いろんな役割を担うことになると思うんです。で、社会に出て仕事をし始めると、結構あらゆることが外的要因(データとか)をきっかけとして動きがちになるんです。

もちろん、それはそれで正しいんだけど外の理由だけに目を向けてしまうのは、とても危うい。うまくいってるときはそれでいいけれど、うまくいかないときも外のせいになってしまい、結果、何も残らないってことになってしまうんです。

一方、もし自分の体験とかをきっかけにすることができたなら、行きたい先はずっと見えている。そうできたなら思いをもってできると思うんです。

大人も、皆、未来のことをやるのは不安です。とても恐い。だから自分なりの何か理由が欲しいのです。外の理由だけではなく、内側の自分の理由。

だからいまのみんなには「いまやりたいこと」を書き出してみてほしい。それはきっと将来、何かを考えるときの自分なりのきっかけを見いだすヒントになる。まだ見えていないけれど見てみたい風景を見つけ出すときに発動する時限爆弾になってくれる。

ずっと先かもしれないけれど、いま書きだした「やりたいこと」は時空を超えてそのときのあなたを着火させてくれるものにきっとなると思います。

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そんな遠山さんをはじめとした豪華ゲストをお呼びするトークイベント
「29歳までの道しるべ 特別イベント~みんな、当然20代なんて未熟者だった!!~」開催決定!是非お越し下さい!

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