【キャリ甲子園2018】今後伸びていく分野にJALが関わり、 社会が豊かになるサービスを立案せよ。



今回、JALから出題されたテーマは、その言葉だけ見ると、高校生の皆さんにはなかなかイメージが湧きにくいものかもしれません。そこで、このテーマを考えたJALのコーポレートブランド推進部の今北さんに出題の背景や挑戦するにあたってのアドバイスをお話しいただきました。

お話をしてくれた方 今北 恭平さん
profile_jalJAL(日本航空)コーポレートブランド推進部

お客さまに愛されるJALへ。企業理念の実現のために日々取り組む

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―― 今回のテーマについてお伺いする前に、学生の中にも飛行機に乗ったことのない人もいると思います。まずはJALという会社について教えていただけますか?

今北さん:はい。JALの本業は航空運送事業に代表される運輸業に当てはまります。運輸業というと、ただ単に人やモノなど目に見えるものだけを運んでいるというイメージがありますが、それだけでなく、お客さまの夢や思いといった目に見えないものも運んでいます。また、客室乗務員や空港スタッフなどの対応からサービス業の側面も持ち合わせています。

その中で、私たちが事業をおこなう上で大切にしているのが企業理念で、その実現に向けて全社員一丸となって取り組んでいます。

―― 企業理念についてもっと詳しくお伺いしたいのですが、JALではどのような企業理念を掲げているのですか?

今北さん:
私たちの企業理念は
JALグループは全社員の物心両面の幸福を追求し、
一、お客さまに最高のサービスを提供します。
一、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します。

というものです。

もう少し詳しく説明すると、たとえば、客室乗務員や空港スタッフの場合、お客さまが変われば、求められるサービスの内容も異なります。つまり、「最高」とはすでに形作られたものではなく、自分たちの目や耳といった五感で感じ取り、お客さま一人ひとりの思いにお応えしていくことで初めて創られるものだと考えています。また、JALグループとして捉えたとき、様々な社会課題を解決し、社会が豊かになる取り組みを進められることで達成できる、「企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します」も企業理念として掲げています。

この辺りが、今回の出題テーマの土台となっている部分でもあります。ちなみに、JALグループでずっと言われているのが、「世界で一番お客さまに選ばれ、愛される航空会社になる」ということ。こうした会社を目指す上でも、JALの翼の下で働く約3万3000人の社員が思いを一つにし、常に新しい取り組みや改善改良を積み重ねていくにあたっての共通の目標として企業理念が必要なのです。

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これからのJALは、「一歩先を行く価値を創る」

―― 「お客さまに愛される」って、とても素敵な言葉ですね。では、そうした目標や企業理念を掲げる航空会社の中で、今回の出題テーマはどのように決められたのでしょうか?

今北さん:私たちは毎回、出題テーマを考えるときになにか架空のテーマを設けるのではなく、自分たちが今置かれている環境下で「会社として、実際にどういう取り組みが必要か」と考えていることをもとにして出題しています。当然、今回のテーマも私たちが2020年度までの取り組みを記した「2017-2020年度JALグループ中期経営計画」として掲げている「これからのJALは、一歩先を行く価値を創ることを目指す」という今後の取り組みに沿ったもの。

そのためにJALでは、本業である航空運送事業のみならず、新しい分野における取り組みが必要だと考え、このテーマとしました。ですから、今回は、新規事業を作っていただいてもいいですし、もちろん本業という枠の中で提案していただいても構いません。今のJALだからこそ、世の中に提供できる新しい価値について考えてみてください。

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―― ここからは、そのテーマについて、もう少し具体的に伺っていきたいと思います。「今後伸びてゆく分野」は漠然とした表現に思えるのですが、どのように見つけていくのが良いでしょうか。

今北さん:そうですね。この言葉をさらりと読むと、AIだとかロボティクスだとか、いわゆるテクノロジーを活用した分野を思い描く人も多いかもしれません。しかし、たとえば、日本人の感覚では第一次産業は成長が難しい局面にあるように思う方もいるかもしれませんが、外国人の方にとってみたら日本の農産品というのはかなり質の高いものとして認められています。またまだまだ伸びていく可能性を秘めてもいます。

つまり、誰にとって必要とされているのか、また注目されている分野なのかということを定義づけすることで、「今後伸びていく分野」の選び方が広がるのではと思います。「新しい事業やサービスを考える」ということは、必ず届けたい誰かがいるわけです。ターゲットが明確になると求められるものも見えてきますし、逆算してサービスの姿が出てくるのではと思います。

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―― なるほど。出題テーマでは、さらにその分野において「JALが関わり……」と続きますが……

今北さん:はい。たとえば、JALでは今後、新規事業として成田空港の近くに観光農園を作ります。国内外のネットワークを有するJALの強みを生かし、日本の高品質な農産品を世界にアピールしてファンを増やす試みです。JALが関わる以上は、JALがやる理由があると思うんです。

そして、最終的なゴールは「社会が豊かになる」ということです。ここも大きなポイントです。「豊か」という言葉も捉え方によって2つに大別されると思っています。何かに困っているネガティブな状態が解決されることで生まれる豊かさもあれば、新しい価値が提供されることによるポジティブな豊かさもあると思うんです。

一昔前でいうと、携帯電話の存在はなかったわけですが、新しくできることは、豊かになった証拠ですよね。JALが何か関わりを進めることで、世の中が豊かになっていく、幸せになっていくことが大切です。

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若い人ならではの視点が大切。困ったらテーマに立ち返る。

―― JALが関わる理由を明確にすること、豊かさとは何かを考えることもポイントなんですね。では、参加チームの皆さんに、今北さんからアドバイスしておきたいことはありますか。

今北さん:アドバイスできるとするなら、きっとチームで議論を進めるうちに、自分たちのアイデアで盛り上がり、テーマから離れていく可能性があると思います。今回のテーマの解釈は様々あって良いと思いますが、大切なのは、テーマをきちっと読み込んで理解していくことだと思います。そもそも何を自分たちが考えなくてはいけないのかということに立ち返って考えることがすごく大事です。

また、JALはこれまでにいくつかの取り組みを行っているので、議論の中でJALがすでに発表していることと重なることがあるかもしれません。それがダメかというとそうではなくて、知っている上で自分たちはここが違うといえると、それは違う価値になります。

あるいは、そこから派生して違う分野を考えるという方法もあるでしょう。今のJALの取り組みについては、本やホームページなどいろんなものを見ていただきながら知っていただく必要があるのかなと思いますが、学生の皆さんにはあまり既存の概念にとらわれず考えてみてほしいと思います。

―― テーマを掘り下げることと、情報収集の精度をあげるとより良い提案にできるかもしれないですね。では最後に、学生の皆さんに期待することはありますか?

今北さん:もちろん、企業からの出題に応えるとなると、その企業の一員として取り組む、つまりは自分事に捉えることは必要です。一方でそれに加えて、その企業で働いていないからこそ生まれる、高校生ならではの自由な発想や、柔軟な考え方にも期待しています。

かつて学生の皆さんからの提案を参考に、会社で議論がはじまり、音楽イベントに参画したということもありました。そういう意味では、今回も、皆さんの提案内容がもしかしたらJALの10年後のビジネスになっているという可能性もあります。ぜひ、皆さんの熱い挑戦をお待ちしています。

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