やる気のメカニズムを徹底理解!やる気を操り自分をコントロールする方法とは。

頭ではやらなければいけないと理解していてもどうしても行動に移すことができないことがあります。課題に手をつけられなかったり講義に集中できなかったり。それは一体何故なんでしょうか。逆に集中力が高まっていて勉強がはかどるときもあります。やる気の起伏のメカニズムを知ることができれば常に一定のパフォーマンスを発揮できるようになるのでしょうか。このコラムでは「やる気」のメカニズムと自分をコントロールする手法について解説します。

やる気=集中力?やる気と集中力の関係

そもそも「やる気」とはどのような意味があるのでしょうか。
やる気を辞書で引くと「物事を行おうとする気持ち・欲求などを意味する表現」とあります。やる気は気持ちの状態を表す言葉であり、実際に何か行動をすることとやる気は別なため、行動を伴わせるためには別の意識が必要であると読み取れます。では仮にやる気と行動が伴う状態を集中力が高い状態であると仮定し、やる気と集中力との関係を考えてみます。

集中力は低いのが当たり前?その仕組みとは

人間を含めた動物は基本的に一つのことに集中するのではなく、一度に多くの情報を外部から集められるような仕組みになっているといいます。それは外敵から身を守ったり、逆に食物などを獲得するのに周りがよく見えてないと身に危険が及んだりと生きる上でマイナスになるからです。つまり集中力は高い状態が正で何かのタイミングで弱まるわけでではなく、通常の状態は低いのがニュートラルということです。ですので、集中力をつけたいと思った場合、低くなるのを防ぐのではなく、高める方法を理解する必要があるということです。

集中できない原因は「認知特性」?!

人はそれぞれ認知特性という、物事を認知(認識)するために情報を頭で理解したり、整理したりするためのさまざまな方法をもっており、人によってどの方法が得意かその度合いが異なります。そして集中力に関わる特性として「視覚優位」と「聴覚優位」というものがあります。視覚優位とは目に入ってくるもの(動きや映像・光など)に対して敏感でそういったものに意識を引っ張られてしまう傾向のことです。聴覚優位とは目ではなく耳から入る情報に敏感で小さな音にでも反応してしまいます。人は個人差はありますが、この視角か聴覚のどちらかが優位になっているため、外部から入ってくる情報によって意識がそちらに引っ張られ結果として集中ができない状態になりやすくなります。

集中力を高める仕組みつくり

自分が視覚と聴覚のどちらが優位なタイプなのかを知ることにより事前に集中力を高められる状態(意識を引っ張られない状態)を意識的につくることが可能です。

『視覚優位タイプ』の場合は机の上に勉強と関係ないもの(携帯・ゲーム本など)は置かないことを徹底する、またテレビや窓などが視覚的に変化が起こるものは視界に入れないように机や部屋の配置を調整するなどが良いでしょう。講義の場合は前列に座るなどして余計な情報がなるべく入って来ないように工夫しましょう。

『聴覚優位タイプ』の場合は個人の部屋にいる場合などは耳栓をするなどして動きのある音、注意を引かれる音が入って来ないようにするといいでしょう。聴覚優位の人がテレビやラジオなどの音が聞こえる状態の中にいると意識が耳から入ってくるものに引っ張られ集中できない状態になってしまいます。しかし自然音やヒーリング系の音楽はその妨げにならないとのことですので無音が辛い場合はそれらの音楽をBGMにするのも良いでしょう。これらは解決法の一端ではありますが、自分の特性を知ることで集中を高める状態は作ることができることがわかりました。

ちなみに自分のタイプを知るには認知特性のチェックができる医師の本田真美さんが考案された『本田40式認知特性テスト』が有名です。このテストは書籍や専用サイトで行うことができます。

『医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン』(2012)本田真美 光文社

やる気=モチベーション?

やる気を辞書で調べた際に同義語として出てくる言葉に「モチベーション」があります。
モチベーションを辞書で調べると「人が何かをする際の動機つけ・目的意識」と説明されています。動機や目的があればやる気は上がるのでしょうか。こういったモチベーションをあげる方法も生産性アップのためには重要なテーマですので多くのコンサルティング会社などがそのメカニズムを解説しています。社会人を対象とした内容が多いですが学生であっても応用できることが多く記載されているので参考にしてみるのもいいと思います。ここではそのメカニズムを大まかに説明します。

モチベーションと脳の関係性

まずモチベーションに関わる脳の働きについて解説します。

・側坐核(そくざかく)
脳のこの部分に刺激を与えることでやる気が起きるといわれています。側坐核は人の快感、嗜好などに重要な働きをするといわれており、達成感や報酬を得られた際の喜びや快感を記憶します。その記憶を刺激することで側坐核が活性され、やる気が起きるといいます。

側坐核を刺激するためには「作業興奮」を行う必要があります。作業興奮とは「ある行動を始めるとやめられなくなり、どんどんその行動をやり続けてしまうこと」です。例えば、部屋を少し整理しようと思って片付けを始めるといつのまにか部屋全体を片付けることになっていたり、本を数ページだけ見ようと思って開いたら最後まで一気に読んでしまった。などの行動のことをいいます。これは過去にその行動をやり遂げた後にある達成感を快感の一種として脳が記憶していることで作業興奮が起こっていることが要因です。

成功体験や達成感を勉強で感じたことがあれば、まず少し勉強に手をつける、やり始めることでどんどん脳が刺激されやる気が起きてきます。つまり達成感が快感になり快感を得ようとしてモチベーションが高まるという仕組みです。しかし作業興奮はやり始めないと刺激されませんので最初のアクションは自分次第ということにはなってしまいます。

集中力を維持する方法

人間が集中力を発揮できる時間は年齢差もありますが50分から90分といわれています。これは学校の授業時間にも比例していますね。こうしたことからも長時間の集中力、やる気の維持は難しいと考え、間にリセットや気分転換を行うことが結果、集中を維持できることに繋がります。ここでは集中力を維持する方法を紹介します。

1.脳のエネルギー源、ブドウ糖を摂取する

脳が働くためのエネルギー源はブドウ糖といわれています。将棋の棋士が試合の合間に甘いものや食事を取っているシーンをテレビなどで見たことがある人もいるのではないでしょうか。あれは脳を常にフル回転させている棋士が疲れてきた脳を再度回転させるために意図的にブドウ糖を摂取している光景です。

この間食を見習いたいですが講義中にご飯を食べに行ったり、勉強の合間合間にご飯を食べるのは難しいかと思います。そんな時にもチョコレートなどで簡単に補給することができます。ちなみに、先ほどのgoogleなどの大企業のオフィスにも誰が食べてもいいお菓子が常備されているそうです。

2.副交感神経を優位な状態にする

長時間集中状態にあったり目や肩に力を入れた緊張状態が続くと体内の交感神経が優位な状態になっていて次第にイライラしたりや筋肉が硬直した状態になってきます。そうすると集中力も次第に落ちてきますのでそういったときは一度副交感神経を優位な状態にした方がいいでしょう。手軽にできるのは深呼吸です。これにヨガなどで取り入れられている腹式呼吸を用いると副交感神経が優位に働くといわれています。やり方は息を吸うときにはお腹を膨らませるようにして、吐くときにはお腹をへこませます。息を吸うときの倍以上かけて息を吐くことを意識しましょう。これを繰り返すことで体の力が抜けリラックス状態になります。

3.違う作業を入れて気分転換

集中力が続く時間は90分前後ということは前段でも触れました。ということは90分毎には一度脳をリセットすることが効率よく勉強できるということとなります。環境を変える、違う部屋に移動するなども効果があるとされていますが、難しい場合には翌日のスケジュールの確認や準備物の確認など一旦勉強とは離れる時間を少し作りそれが済んだらまた勉強に戻るなどの意識の切り替えも有効です。

メカニズムを知ってコントロール

いくつかの事例も紹介しながらやる気をだす、維持するメカニズムとテクニックを解説いたしました。やはり人間の場合、脳の働きが集中ややる気に大きく関わっているのがわかったと思います。ただなんとなく集中できないと考えるのではなくロジック的に考えることができると自分の状況や特性に合わせた解決方法をたることができます。タスク管理や習慣化することによって成功体験が積み重ねられたり、自分をコントロールする癖がついていい集中、やる気のでる状態が作れることと思います。

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