ルーティンの意味と効果とは?できる経営者に学ぶ習慣化による自己成長術

「ルーティン」という言葉を聞いたことはありますか。ラグビーの五郎丸歩選手が行なっていた、拝むように手を合わせてからキックに入るあの一連の動作ポーズで知った方も多いのではないでしょうか。他にもイチロー選手がバッターボックスに入る際に行う、バットを片手で大きく2度回して立て、ユニフォームの肩をつまみ、バッティング体制に入る一連の動作もルーティンです。
「ルーティンを行なっている人」というとスポーツ選手を思い浮かべがちですが、実は経営者の中にも積極的にルーティンを取り入れている人が沢山います。ルーティンはスポーツ選手が試合中にパフォーマンスを引き出すために、行動の前に一連の動作をするようなものだけを指すのではなく、生活の中で習慣づけている行動や考え方などもルーティンの一種といえます。では、ルーティンにはどのような効果があるのでしょうか。

ルーティン・習慣化とは

「ルーティン(routine)」の言葉の意味は「決まっている手順」や「お決まりの所作」「日課」など繰り返しを意味している言葉です。生活におけるルーティン・習慣化とは、行動を何度も積み重ねることにより、考える必要なく自然と体がその行動していることを指します。

例えば、朝起きたらまず顔を洗って、歯磨きをして…と一連の動作を毎日続けていると、たとえ寝ぼけていて半分意識がない日でも、ルーティンとして身についているので同じように行動できます。このように毎日の生活の中に習慣を取り入れることで、「これをやらなきゃ!」と意気込まなくても行動できるようになります。特に自分が身につけたい良い行動や思考を習慣化できると、毎日を良くしていくことができますので、自分の成長のためにも三日坊主にならず続けることが大切になります。

経営者がルーティンを取り入れるわけ

先ほど述べたように、経営者もルーティンを多く取り入れています。その理由として、忙しい生活の中にルーティンを取り入れることにより、精神的に落ち着くことができ、余計な考えなどを排除して集中力を上げて仕事に取り組むことができるからです。また、経営者は日々の小さな判断を積み重ねなければならず、ときには大きな決断を迫られる場面が多くあります。判断や決断に迷うことは多くあります。利益とリスクを天秤にかけて判断を行い、自社にどれだけの利益をもたらすことができるか常に考えなければなりません。そういった決断を行う際にはいつもと同じ動作を行い精神を安定させ冷静な判断を行えるルーティンは経営者にとって大きな意味を持ちます。判断に迷ったときこそ、ルーティンでホームグラウンドでプレイしているような感覚の中で決断できるようにすることが大切なため、この習慣化が重宝されています。

習慣化の必要性

経営者に限らず習慣化は仕事をする上でとても大切です。なにより仕事に習慣化を取り入れることでミスを減らすことができます。繰り返しの中で体が仕事の仕方を覚えているためミスを減らすことができ、それによりリスクの発生を抑制することができます。また、繰り返しの業務を行なっていると問題点や改善点などを自然と洗い出しできることがありますさらに、習慣化することにより仕事のスピードも上がります。つまり、習慣化を利用すると仕事が捗るのです。

偉大な経営者が行なっている習慣

世界には名だたる経営者がたくさんいます。有名な経営者もルーティンを取り入れ、ビジネスに生かしています。そんな彼らがどのような習慣を行っているのか、見ていきましょう。

Apple社 CEOティム・クック氏 『早起き』

iPhoneやMacで有名なApple社のCEOティム・クック氏は午前4時半に起きることを習慣化しています。成功者を夜型と朝型に分けた場合、朝型の割合が多いといわれており、早い人では4時半や5時に起床しているといいます。なぜ朝型かというと、経営者はとにかく忙しい人が多く、自由になる時間が朝に限られる場合が多いから、という理由のようです。早く起きることにより、仕事開始までに脳を活性化させた状態にでき、その状態で仕事に取り掛かることができるため、1日の時間を有効に使うことができるということで早起きを実践している経営者が多くいます。ビジネスでも「早起きは三文の徳」なのですね。

マイクロソフト社 顧問ビル・ゲイツ氏 『読書』

マイクロソフト社の共同創業者で現顧問のビル・ゲイツ氏は毎日1時間読書をすることをルーティンにしています。読書をすることにより、想像力や感性を育てることに繋がり、また自分の知らない情報を取り入れることで新しい発見や閃きを得ることにも繋がるといいます。さらに読書には表現力や語彙力を鍛える効果も期待できるので、プレゼン能力の向上も期待できます。読書はリラックスの効果もあり、忙しい経営者にはビジネスという戦いの中でオアシスのような役割を果たすこともあります。。

Facebook社 CEOマーク・ザッカーバーグ氏 『子供に子守唄を歌って聞かせる』

子供の頃両親に寝る前に子守唄を歌って眠りについた人も多くいると思います。フェイスブック社のCEOのマーク・ザッカーバーグ氏は娘に子守唄を歌って寝かしつけることを習慣にしているとのことです。パソコンやスマートフォンで子守歌を流さずに自分で娘に歌って聞かせるということでリラックスし、忙しい毎日の中で家族と過ごす時間を作ることで明日の活力を得ているのではないでしょうか。

習慣化について書かれた書籍

習慣化については様々な書籍が書かれています。経営者だけではなく、最初に紹介したようにスポーツ選手やサラリーマン、他にも様々職業に就いている人たちも習慣化を利用して普段の生活をより良いものにするよう挑戦しています。習慣化がどういった効果をもたらすのかなどについて書かれた書籍をいくつか紹介します。

『習慣の力The Power of Habit』

チャールズ・デュヒッグ作の「習慣の力 The Power of Habit」では習慣の効果や、活用の仕方について書かれています。「スターバックスのスタッフを責任感の強いリーダーに育てるプログラムとは」など身近でわかりやすい題材から見た「習慣」の活用方法から始まり、習慣のメカニズムの解説、そして「悪い習慣」を減らして「良い習慣」を増やすことができれば、充実した生活を送れるということを主題に紹介されています。また、企業や組織が「習慣」をうまく利用した実例や個人にフォーカスし習慣を利用し人生を好転させるための方法なども書かれています。

チャールズ・デュヒッグ著、渡会 圭子 訳 (2013) 『習慣の力 The Power of Habit』講談社

 

『カエルを食べてしまえ!』

目が覚めてすぐにカエルを生きたまま食べてしまえば、その日の最悪の出来事は終わったと安心して過ごせるという衝撃的な言葉が書かれているブライアン・トレーシーによる1冊です。実はその「カエル」はあなたにとって重要で、優先度が高くすぐに「やらなければならないこと」を指しています。各章の始まりは著名人の名言で始まり、仕事の重要度や優先度を見極めることに全力を尽くし、一つずつ進めていくことの大切さをいろいろな角度から紹介しています。内容もわかりやすくまとめられており、各章の終わりには明確なアドバイスが書かれています。「やらなければいけないことを見極め、実行していく」ことを習慣化するために、明快にわかりやすく、豊富な例をも合わせて書かれているので、習慣化の大切さを学ぶために参考になる1冊です。

ブライアン・トレーシー著、 門田 美鈴 訳(2002)『カエルを食べてしまえ!』ダイヤモンド社

ルーティン・習慣化を利用してより良い生活を

ルーティンは結果がその場で決まってしまうスポーツ選手に利用され注目されました。しかし、ルーティンや習慣化は決してスポーツの場だけで活用されるものではありません。多くの経営者やビジネスマンからも、仕事の場でより良いパフォーマンスを発揮するために注目され、活用されています。そして、自分に良い影響を与える可能性のあるルーティンや習慣を続けることにより、生活がより充実していく可能性が高くなります。そのためには「朝起きたら軽い運動をしてみる」ことや「間食は控える」など簡単で続けやすそうなことから挑戦し、より良い生活を送るための自分のルーティンを見つけることが重要になります。そして自分だけのより良いルーティンや習慣を身に付けることが自分を成長させるためのカギになりますよ。

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