【日本証券業協会】マネックス証券松本社長×学生起業家トークセッション〜イベントレポート〜



■はじめに
「学生起業家」。今では多くの大学生に馴染み深い言葉になり、この言葉を聞いても違和感を覚える人は少なくなってきているのではないでしょうか? しかし、「学生」×「起業」という事柄が未だに身近に感じられない人も多いはず。もしくは、「起業」は身近に存在するけど、「学生」としてその未来が心配……。という人もいるのでは?

今回のイベントは、第一部でマネックス証券の松本社長より「起業のポイント」をお話ししていただき、第二部では二人の学生起業家と松本社長がトークセッションを行いました!

■登壇者紹介
マネックス証券株式会社 松本大(まつもとおおき)社長
当時としては珍しく新卒で外資系企業に就職。その後、他の外資系企業へ転職をするが、外資から外資への転職は日本で初めての例だったそう。マネックス証券株式会社の「マネックス(MONEX)」とは「未来のお金」という意味を込めている。

江澤拓宣さん
ザノン株式会社CEO
学生向けSNS「カレッジーノ」をリリースし、サイバーエージェントのグループ会社ハシゴに事業売却した経験を持つ。
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下山明彦さん
東京大学 文科一類2年生
株式会社CoinOtakuを起業し、月間30万PVを超える仮想通貨メディアへ成長させる。最近興味のある分野は「死生観」。
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第一部:起業のポイントを松本大社長がレクチャー!


「これから、高校の授業に『起業』を学ぶ授業が増えるらしいね。」
そう笑顔で語り出した松本社長。今でこそ「起業」という言葉が大学生の間でも当たり前の概念になってきました。しかし、高校で経済を学ぶためにアメリカの高校へ通った江澤くんによると、海外ではもっと小さい頃から投資や起業のことを学んでいるんだとか。そういった知見に乏しいとされる日本で、高校の授業で「起業」を学ぶ機会が増えることは、日本社会の未来にとって、かなり大きいことなのではないでしょうか?

しかし、起業を必須授業で習ったわけでもない私たちの世代。起業って、そもそも何でするの?どういうマインドで取り組めば良いの?そんな素朴な疑問に松本社長が応えてくれました。

起業のポイントその1
【起業の意義とは】

皆さんはダーウィンの進化論をご存知ですか?
松本社長は、「起業の意義」をダーウィンの進化論にちなんで以下のように説明していました。

・いつまでも社会の扶養家族ではいけない
・社会変化に作用することは、我々の義務である
・殆どのベンチャーは滅びる。しかし、そういった挑戦がなければ社会が滅びる
・起業という突然変異が、実は社会にとってとても大切

どうでしょう?これが「起業家魂」というのか「ベンチャー精神」というのか……。「殆どのベンチャーは滅びる……」という言葉の裏には、挑戦しなければ今大企業と呼ばれ世界を動かしている企業の存在すらも無かったということですもんね。これから起業を志す人にとっても、希望となる考え方だと思いました。

しかし、起業をすると言ってもハードルは決して低くありません。
起業をする前に知っておくと良いポイントを解説していただきました。

起業のポイントその2
【起業に大切なこと】

先ほどはダーウィンの進化論でしたが、今回はエジソンの「1%の閃きと99%の努力」という言葉から、「継続することの大切さ」を説いてくれました。
「社会で何か物事を継続させることって、実はすごく難しい。」そう語る松本社長は、継続をさせるためにも①理念②コミュニケーション③軌道修正の能力などが求められてくるとおっしゃっていました。

起業家は、立場上会社の責任者です。そのリーダーとなる存在の能力次第で、その会社が継続されるかどうか決まると言っても過言ではありませんよね。
「コミュニケーション能力」という言葉を大学生はよく使いますが、社会における「コミュニケーション」と学生のそれとは少し意味が違います。社会において「コミュニケーション」とは、人を動かすための大切な手段。一歩間違えればそれはただの「命令」や「指示」になりかねません。人としっかりコミュニケーションが取れること、会社のリーダーとして理念と、いざという時の軌道修正力を持つことの大切さを、リアルに語ってくれました。

そして、その継続はビジネスモデルにも影響してくるのだとか。
皆さん「ビジネスモデル」と聞いて、「会社が利益を得る仕組み」と思う方も多いのではないでしょうか?実際、それも正解です。しかし松本社長によると、ビジネスモデルとは「会社が継続して存在目的を実現できる仕組み」なんです。同じことを言っているようで、言葉に含まれる微妙な違いがありますよね。

第二部:トークセッション


第二部では、第一部の松本社長の話を受けて学生起業家の江澤くんと下山くんが登壇し、トークセッションをしました。

———起業をしたきっかけは?
江澤くん
日本の一括採用の就活に疑問を持っていたという江澤くん。みんな大学生になり、なんとなく学生生活を過ごし、同じスーツ・髪型に身を固め、「よーいどん!」と一斉に就活を始める。そんな日本の就活に疑問を感じ、「就活を壊そう!」と強く思ったのがきっかけで「カレッジーノ」をリリースしました。
トークセッションで、ひたすら日本の就活に苦言を呈している江澤くんからは彼の本気度が伝わり、松本社長も思わず「過激派」と笑顔で評しました。(笑)

下山くん
下山くん自身、MFCのキャリアインカレ優勝をはじめ、プログラミング系インターンでの優勝、投資コンテストでの優勝など、数々のタイトルを持っています。そんな下山くんが「CoinOtaku」を始めたのは、友人に「仮想通貨の世界で起業する」と言われたことがきっかけ。昨今話題にもなっている仮想通貨の取引サービスは既に大手企業も導入し始めているが、仮想通貨に関するメディアで、しかも東大生が運営しているとなるとなかなか珍しいですよね。「面白そう」「流行らせたい」と思い、活動を始めたそうです。

———経営の苦労とは?
江澤くん
「やり続けるべきことだからこそ大変」と、第一部の松本社長の「継続」の話と結びつけて回答しました。
江澤くんは、自分の立ち上げた事業に関わる社員さんの家庭や人生が自分の肩の上にあると思うと、責任感やプレッシャーを大きく感じていたそう。学生起業家ならではの視点ですね。

———逆に、経営の楽しさとは?
下山くん
「流れの早い川を下っているようで楽しい。」と答えた下山くん。先ほどの江澤くんから出た「責任感」という言葉、彼にとっては逆にそれがやりがいなんだとか。ベンチャーの勝負の世界で勝っていくのが楽しいと答えてくれました。

———会場内に仮想通貨やっている人はいる?
この質問に、会場の2〜3割の方が挙手。そこで下山くんは、「最近、仮想通貨が流行りすぎている感も否めない。だけど、今の日本経済にとって、大きな変化をもたらす最後のチャンスであることに変わりはない。」と話しました。
そのチャンスを自分自身の手で広げていくためにも相当コミットしているそうです。仮想通貨取引サービスを少しかじっているという学生は多くても、ここまで自分事として向き合う学生はなかなか居ないのでは、と感じました。熱量がすごい。

この他にも投資や資金調達の裏話などを話しました。過激な発言が多く会場を楽しませた江澤くんと、淡々とユニークな話を繰り広げる下山くん。
個性的な二人を前に、松本社長も「すごいね」と笑顔で対談をされていました。

来場者の声
「同じ大学生の起業経験に興味があった」「投資に興味があって、仮想通貨をやっている」「将来起業したい」などなど、志を高く持った学生さんが多く集まったイベントで、懇親会では松本社長と学生の二人にたくさん質問していて盛り上がっていました!



———あなたにとって起業とは?

松本社長、学生起業家のお二方、ありがとうございました!

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