【日本証券業協会】将来のおカネと企業選びのコツ イベント潜入レポート



皆さんは企業を見る時、どういう点を重視していますか? 恐らく多くの人が、業界や職種、知名度ややりがい等を重視しているかと思います。実際に私もそうでした! しかし、その企業選び、果たして本当に企業の姿を見られていると言えるでしょうか?
今回のイベントでは、企業を「おカネ」の観点から分析するための基礎知識を学んできました。「こんな見方があったんだ!」と驚きの発見がありましたよ〜!

■イベントの構成
第一部:誰も教えてくれなかった大学生とおカネの話
第二部:大学生のための企業の見方・選び方 〜業界・会社研究のための基礎知識〜

社会人になって「おカネ」と上手く付き合うには?〜ライフプランニングとパーソナルファイナンスの重要性〜(第一部)


大学生にとって「おカネ」とは、どんなものでしょうか?アルバイト等を通して自分で稼いだお金は、飲み会・旅行・買い物など、自分の為に使う人が多いのでは?
しかしその「おカネ」、大学を卒業して社会人になると自分の為ばかりに使ってはいられなくなります。自立した生活・結婚・子育て・老後費用など、社会人と「おカネ」の関係は、大学生のそれとは大きく用途が異なってくるのです。

それを踏まえ、社会人になってから「おカネ」の使い方を間違えないために大切なのが、①ライフプランニング②パーソナルファイナンスです。
第一部では、この二点の重要性とポイントをレクチャーしてもらいました。

皆さん、心の声で「先々の事は、その時になってから考えれば良いや」と思っていませんか? 実際に、楽天家の筆者もそう思っていました。しかし、それではダメなのです! 先々の事がやってきた「その時」に、「おカネ」はポーンと都合よく現れてくれるものでは無いのです。
今のうちから将来の人生計画を立てて、「その時」に備えた準備をすることがとても大切なのです。

【ライフプランニングのススメ】
・20代、30代、40代……と、年代ごとの軸を作ろう
・それぞれの年代で起こりうるライフイベントを思い浮かべよう(例:就職・結婚・子育て・住宅購入など)
・ライフイベントに伴う大きな買い物などの費用を考えよう(例:生活費・挙式費用・教育費・ローンなど)

【知っておこう! 人生三大支出とは?】
①教育費:子供の数は? 私立? 公立? 受験? 留学?
②住宅費:一軒家? マンション? 賃貸? 購入?
③老後費用:年金だけで足りる? 悠々自適な生活?

今まで自分が親に出してもらっていた①教育費と②住宅費……。近い将来、今度は自分が支払う立場だと考えると、「先々のことはその時に考えよう」では間に合わないことが分かりました。

また③老後費用について、「まだ実感がわかないよ〜」と考える人も多いはず。
しかし、将来の支出が上記の教育費や住宅費だけではないことは自明です。
思いがけぬ医療費や介護費、日々の生活費など、不確定な支出は多く予想されます。
そうなってくると、多くの人が70代で貯蓄残高がマイナスになってしまうんだとか……。
一般的な老後の生活費は、月額25万円。夫婦2人の公的年金受給額は、企業勤務者は月額約22万円、自営業者は月額約13万円。貯蓄残高を考えると、公的扶助だけでは限界なのです。

これらのライフプランニングに基づいてお金の管理をすることを「パーソナルファイナンス」と呼びます。
パーソナルファイナンスは、大学生のうちから意識して将来の企業選びなどにも役立てる事ができますし、社会人になってからも投資等を通して「おカネ」に働いてもらう知識にも役立ちます。
しかし、投資となるとリスクとリターンの関係性が怖いと考える方も多いはず。そういった方々には、確定拠出年金や財形貯蓄などが便利です。そういった制度が整っている会社を今からしっかり選ぶのも、一つの手ですね。
(確定拠出年金とは? 詳しくはコチラ

「おカネ」から見る企業・業界研究 〜ココを見れば企業のことが丸わかり!〜(第二部)


第一部では、大学生のうちから将来の「おカネ」を考える大切さを学びました!
そこで次に行うべき事は、「企業選び」です。せっかくライフプランニングに基づいてパーソナルファイナンスを計画しても、それが実現できる環境に身を置かないと意味が無いですよね。そのためにも、企業・業界研究の軸に「企業とおカネ」の軸も新たに追加してみましょう。
今までの企業・業界研究だけでは見えてこなかった素顔が見えてくるはずです。

はじめに、日本の経済を支えている業界・企業が何だか知っていますか? 知っているようで、なんとなくしか分からないという人が多いのではないでしょうか?
そんな時に役立つのが「おカネ」から見るデータです。イベント内で、ある二つのランキングを見ました。

【利益構成から見る日本の産業】
1位 輸送用機器
2位 情報・通信
3位 銀行
4位 電気機器
5位 卸売業

このランキングは、2016年度の経常利益をランキング化したものです。
このランキングと、さらにもう一つのあるランキングも見てみましょう。

【時価総額(株価×発行済み株式数)で見る日本のトップ企業】
1位 トヨタ自動車
2位 NTTドコモ
3位 ソフトバンク
4位 三菱東京UFJ銀行
5位 NTT

当たり前ですが、一つ目の業界ランキングと密接に関わっていますね。
しかし、これはあくまで「今の」ランキングです。今後の社会変化に伴い大きくランキングが変化する可能性が十分にあります。実際に、1990年はトップ5の内4つを銀行業が占めていました。また、このランキングの中に自分の興味のある業界が無いという方もいるでしょう。
将来安定した業界・企業を予測するためにも、自分の興味のある業界・企業を知るためにも、「情報」を集める事が重要です。

【企業を知る「おカネ」の情報収集のコツ】
①3つのRを知ろう:PR・IR・CSR
②HPを見よう:会社HP・東証HP・日経HP
③関連書籍を見よう:就職四季報・業界地図・会社四季報
④財務諸表を見よう:損益・資産・投資活動

①に関しては、会社のHPで情報開示している企業が多いでしょう。それだけでなく、東証や日経のHPを見て関連ニュースを把握して最新の動向を把握することも有効です。

そういった様々な情報を多角的に分析して解釈するのが苦手な人は、「会社四季報」を読むのもオススメです。

学生に馴染みがあるのは「就職四季報」ですよね。就職四季報には採用情報や給与に関する情報などが主に記載されています。しかし、もっと会社のことを深く知るには「会社四季報」の方が情報量は多いのです。会社四季報には、会社の基本情報はもちろん、主要株主のリスト・財務データ・株式情報・業績データと予想が1ページにまとめて掲載されています。

会社の株主の状態や業績データを把握したら、もう一踏ん張り! ④財務諸表を見て情報を集めると、より深く知ることが出来ます。財務諸表でわかるのは、主に以下の3点。

①営業収入・支出の状況
②投資状況・資産運用状況
③資金・借入状況

これらの3点を企業ごとに比較するだけで、支出が多く、資産を売却しながら経営している企業なのか、もしくは収入が多く設備投資に積極的な企業なのか等、企業ごとの経営の動きを把握することが出来るのです。

これで、今まで行ってきた業界・企業研究よりもより詳しく企業の動向や状況を把握することができますね。

おわりに

就職活動を既に終えてからイベントに参加した筆者。
これらの情報をもっと前から集めていたら、より違った視点で自分の将来を考えることが出来たな〜と感じました。しかし、就活を終えた今でも、投資や業界分析など社会人になってからも役立つ知識をたくさん得ることができました。

これらの知識を身につけたこれから就活を迎える皆さんも、ぜひ業界・企業研究の参考にしてみてはいかがでしょうか? 知ってると知らないとでは大違い! 新たな観点から自分の人生について考えることができるはずです。

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