女性のキャリアとエンジニア職という選択~シスコシステムズの場合~

昨今めまぐるしく変化しているIT社会。未来の社会を考えるとIT業界は今後益々盛り上がりを見せていくでしょう。しかしそんなIT業界(特にエンジニア領域)は全体的にまだまだ女性の進出が多くはありません。そこで今回は、アメリカに本社を置く世界最大級のネットワーク・IT会社のシスコシステムズ(以下シスコ)で働く一人の女性に、「出産・育児」という切り口からそのワークモデルに迫りました。女性にとって魅力的なIT業界の働き方とは?

登場人物紹介

山岸さん大阪大学大学院 工学研究科出身
2008年シスコシステムズ入社 デジタルトランスフォーメーション事業部
新卒入社から5年間大手製造業を担当し、出産・育休を経て復帰。復帰後はリモートワークを活用しお客様のサポートに従事。現在は現部署にてクライアント企業の事業戦略・IoT戦略に関するソリューションを提案している。趣味は人の話を聞くこと。

かなえMY FUTURE CAMPUS学生スタッフ
早稲田大学文学部美術史コース5年(単位不足の留年ではない)
3年次にフランスへ長期留学をする。お寺と仏像と奈良県が大好き。
今年の4月から社会人になるので、結婚・出産・働き方について考え始めている。

理系女子じゃなくてもIT業界はオススメ? 理系出身ならではの視点。

かなえ

本日はよろしくお願いします! 早速ですが、シスコの事業内容を教えてください。

山岸さん

よろしくお願いします。シスコは、ネットワークデバイスを基軸としてネットワークシステム全体に携わるサービスやソリューションの提案をしている会社です。

かなえ

具体的にどのようなサービスを扱っているのでしょうか?

山岸さん

シスコはアメリカに本社があり、創業以来200社以上の企業を買収してきました。それぞれの企業に製品やサービスを提供することでお客様に対しソリューションを提供していく、その幅がとても広いというのが特徴です。皆さんがよく耳にするところでいうと「セキュリティ」や「スマートシティ」などあらゆるネットワークに繋がる事柄を幅広く扱っています。

取材写真

かなえ

その中で山岸さんは、どのような仕事をしているのですか?

山岸さん

私は現在「デジタルトランスフォーメーション事業部」という部署でシステムエンジニアとして従事しています。会社のビジネスを考える事業部門や会社全体のIT戦略を考える部署の方々と密に会話をして弊社の製品とソリューションを提案しています。デジタライゼーションや最新のIoTやAIなどを導入することで、企業の事業にどのような効果がもたらせるかという観点での提案がメインで中長期的なご提案・サポートをしています。

かなえ

なんだか難しそうな仕事内容ですね……。

山岸さん

わかりやすい例でいうと「お店に来ているお客様の店内の動線が知りたい」と考えている会社があれば、弊社のネットワークサービスやIoTを導入して利用者の動線が時間別・年齢別にデータ化されるサービスを提案するんです。その動線データをもとに事業課題を提示し、商品ディスプレイを変えるなど具体的なソリューションを提案することで企業課題の解決に貢献することが役割になります。

かなえ

なるほど!責任重大な仕事のように思えますが、気をつけていることはありますか?

山岸さん

「お客様のビジネスを変える」という視点と、そのための信頼性がとても大切になってくる仕事です。そのために日々、幅広くしかも深い知識を身につけることを心がけています。IT業界は変化が激しいので、日常的に知識習得は大切にしています。

かなえ

ところで、山岸さんはITにもともと興味があったのですか?

山岸さん

私自身理系出身なので、ITに拘らずエンジニア職に興味がありました。私のように女性でしかも理系でエンジニア希望ってなかなか珍しいですよね。でもむしろ私はITに関する知識が少ない文系女性の方でもこの仕事は興味さえ持てれば可能性があると思うんですけどね。

かなえ

それはどうしてですか?

山岸さん

お客様は必ずしもITリテラシーの高い方ばかりではありません。つまりITに普段接しない人にITを分かりやすく説明したり、ビジネスの課題解決を提案することが大切なのです。そういう面では、ゼロから知識を身につけた文系の方の方がわかりやすく伝えられる。それらの力を活かせると思うのです。弊社は文系・理系関係なく採用していますが、スタートラインの段階で知識がなくても関心がもてるようならばIT業界は女性にとって魅力的な業界だと思います。

取材写真

最先端のIT業界ならでは! 働く女性に嬉しい文化とは?

かなえ

ここからは山岸さんの「ライフイベントと仕事」について伺います。
山岸さんは入社何年目でご出産なさったんですか?お子様が生まれると分かったときの当時の心境をお伺いしたいです。

山岸さん

出産は入社5年目のときでした。プライベートな面では嬉しい気持ちでしたが、仕事の面では自分のやり方が確立されていた時期だったので、出産・育児を挟んでどのように仕事へ影響が出るかは全く読めず不安でした。

かなえ

こ出産を社内の人に伝えるタイミングも見計らはなければならない場合もあると思うのですが、どのタイミングで伝えましたか?

山岸さん

妊娠したときのマネージャーがお子さんのいらっしゃる女性だったので、その面ではとても伝えやすかったです。会社全体の雰囲気的にも、話しやすい上司が多いと思います。

かなえ

早めに会社に伝えたことによって得たサポートや理解はありましたか?

取材写真

山岸さん

出産・育休間の引き継ぎのエンジニアも早々に就けてもらえ、リモートでお客様をサポートできる新たな働き方も会社から提案してもらえました。事前に伝えることで、出産・育休前や最中のフォローを手厚くしてもらえ、それまでは不安だった復帰後の働き方もイメージしやすくなりましたね。

かなえ

リモートワークって、なんとなく聞いたことがあるのですが、実際はどのような形で働くものなのでしょうか?

山岸さん

電話会議やWEB会議などを通してミーティングに参加したり働いたりすることをリモートワークといいます。お客様の中にはエンジニアの意見を直接聞きたいという方が多いのですが、たとえば地方や海外へ行くのも現実的には難しいので、弊社では充実したリモートワーク環境を積極的に活用しています。

かなえ

出産・育児を経験したワーキングマザーには有難いツールですね。

山岸さん

そうですね。ワーキングマザーでなくても、誰でも当たり前にリモートワークが使える環境が弊社には整っています。新卒の面接などもリモートで行っていますしね。海外の方々とミーティングをすることも多いので、そういった文化が当たり前のように根付いているんです。

かなえ

リモートワークを導入している企業は増えているのかもしれませんが、御社ほど根付いている企業は、国内にはまだそんなに多くはない印象です。

山岸さん

そうかもしれませんね。必要に応じてリモートで働いたり、チャットツールを用いてコミュニケーションを取ったりしても違和感を抱く人がいない文化や会社の雰囲気はワーキングマザーとして非常に助かっています。

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出産・育休前と同じ気持ちで働ける! シスコシステムズの風土とは?

かなえ

復職後、サポートする立ち位置から事業部門やIT戦略部門を相手にするセクションを選ばれたのはどうしてなんですか?

山岸さん

そうですね、やはり私自身お客様と直接顔を合わせて話すことが好きだというのが大きいですかね。お客様とお話をしながら一緒に目標に向かって働いていくというのが面白いと感じる部分なのでいまのチームを希望しました。

かなえ

そういった個人的な要望にも応えてくれる風土なんですか?

山岸さん

新しいロールやプロジェクトに挑戦することは、変化の激しいIT業界でのキャリアアップを考える上でとても大切なことなんです。たとえ出産後で育児をしている女性であっても、そういった個人のチャレンジ精神を受け止めてくれる文化がシスコにはしっかりあります。お陰様で、出産前と同じ気持ちで積極的に仕事に取り組めています。

かなえ

随所にワーキングマザーにとって働きやすい会社そうに感じ取れますが、もし他にもおすすめなところがあったらぜひ。

山岸さん

仕事量ではなく結果に対する評価に重きを置いてくれる点ですね。育児などをして勤務時間が限られていても結果をしっかり出せば報われる風土が整っています。

かなえ

それは、働く女性に限らず効率的に働く上でも良い風土ですね。

山岸さん

単に数字で評価するとか、働いている時間や態度で評価するということではなく、獲得したお仕事の獲得に至るプロセスをきちんと見てくれたり、提案内容の質を評価してくれるという意味でも、正しく評価してもらえていると感じます。

かなえ

ありがとうございました。では最後に、山岸さんの今後の目標をお聞かせください。

山岸さん

とても充実した環境でしかもやりたいと思えることができています。そういう意味でもこの環境を大いに活用して、さらなるレベルアップを図りたいと思います。より一層お客様に信頼をしていただける存在になっていくことがいま一番の目標です。あとは、当社で働く若い女性にとって一つのロールモデルになることも意識していきたいと思います。

かなえ

ありがとうございました!

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取材後記

かなえ

いかがでしたか? IT業界に興味や関心がなくても、「働く女性」「働くママ」という観点でシスコシステムズを見たら、フレキシブルな制度や働き方など多くの事柄で魅力的に映った方も多いのではないでしょうか?
山岸さんも仰っていたように、文系女子だからこそ活かせる力もあるはずです。この機会に、ぜひシスコも進路の一つとして考えてみてはいかがでしょうか?

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