自分と世界の境界線。ブルーにこんがらがった女子大生の世界の映し方 深町レミ

今から遡ること4年前。「キャリア甲子園に出たいのですが一人じゃダメですか?」と質問に来たまだあどけない女子高生を、「チームじゃないと出れないのです」と僕は突き返した。結局仲間は見つからず、彼女は出場を諦めた。
そして今。彼女は大学生になり、フォロワー数4,000人を誇るインスタグラマーになっていた。僕も彼女をフォローしていて、「すごく綺麗な写真だなあ」と思って以前から眺めていたのだ。
ひょんな事から僕は彼女に再会し、彼女の独特の世界観に心のどこかが引っかかり、僕は彼女に取材を申し込んだ。
そこで彼女の口から語られたのは、透明な世界観でくすぶる、圧倒的な自我。
自分と世界の境界線を彷徨う、女子大生の声を綴ろう。

(取材・執筆:羽田啓一郎)
*この記事の情報は2017年10月時点のものです

私の場所は、ここじゃない。小学生から感じていた違和感

羽田

こんばんは、突然呼びつけてしまってすいません。インスタ、いつも見てますよ。

深町さん

ありがとうございます。嬉しいです。今日はよろしくお願いします。

羽田

深町さんと知り合ったのは高校時代ですね。キャリア甲子園の説明会でしたっけ?

深町さん

そうですね。キャリア甲子園、私も出てみたかったんですが、一緒に出る仲間が見つからなくて諦めたんです。その後は参加者同士でチームを組むビジコンに出たりしました。

羽田

うちのビジコンはチーム参加前提ですからね……、すいません。そもそもですが、どうして高校生の頃からそんなに課外活動をしてたんですか?

深町さん

そうですね、単純に家と学校の往復に飽きちゃって、もっと外の世界を見たい!という好奇心がひとつ。もうひとつは高校の友達とあまり価値観や人生観が合わなかったからでしょうか。新しい世界に飛び込んで、もっと色々な価値観を持っている人と出会いたかったんです。

羽田

ほお? というと。

深町さん

私、幼稚園から高校までずっと同じ学校で育ったんです。女子校だったのですが、15年間同じ学校で。仲良しの友達を深いところまで知ることができるとか、学校自体が家みたいなアットホーム感があって良い面はもちろんありますが、やっぱりどうしても新しい人と知り合うという環境ではなくて。あとは、周囲の考え方に違和感を感じていたんです。あれ? なんか周りの子と私の間に少しズレがあるのかなって。

羽田

何が合わなかったの?

深町さん

ざっくりとした違和感だったのですが、なんというか……大きいのは人生観、ですかね。自分の人生について深く考える人が周囲に少なかったというか。
私の高校は、進学校と言われていることもあって、学歴主義みたいなところがあって。
進学先を、「やりたいことが学べるからこの大学」というよりは、「学部はどこでもいいからブランド力がある大学」という選び方をしている人が多かったなと思います。

羽田

ああ、わかります。進学校はそんな風潮ありますよね。

深町さん

いい大学に行くのがその先の人生を考えた時にリスクが少なく、無難なことはわかります。
でも、せっかく大学4年間、高校とは違って専門的に好きなことを学べる環境に身を置くのだから、高校3年生の自分がもっと知りたいと思えること、興味のあることを学べる大学、っていう選び方をしたほうがいいんじゃないの? って。

羽田

なるほど。

深町さん

大学生の就職活動でも同じことが言えると思っていて、自分が何に興味があるか、なにをやりたいか分からないっていう人、多いと思います。でも、だからこそとことん考えるべきじゃないかって。いま興味があることが見つからないからこそ、もっといろんな場に足を運んで、自分はなにをおもしろいと思うのか、そこから探してみると見つかるかもしれないし、自分を知るためにもまずは行動するべきだと思う。

とにかく、周りに「ブランド力のある大学」「ブランド力のある会社」に行けばいいという風潮があって、その先に求めているものが自分のなかでは見えていない、というのが私はイヤで。

羽田

それが深町さん的には納得いかなかった、と。

深町さん

いい悪いじゃないと思うんですが、私の考えとは合わなくって。
これって、手段と目的の話だと思うんです。たしかに周りは「いい大学」という手段の先には「いい就職」という目的があったのかもしれないですけど、じゃあ、「いい就職」ってなに? って。何十年っていう長い時間働く可能性のある仕事に、安定やお金を求めるのって、それも勿論重要な要素ではあると思いますが、選ぶ要素がそこに偏っているのはなんか虚しいなと私は思うんです。

羽田

就活は画一化され過ぎてますしね。企業も学生も。

自分の純度の高め方

深町さんの写真のこだわりは光と色味。綺麗……。


深町さん

やりたいことは簡単に見つかることじゃないかもしれない。それに、好きなこと・やりたいことだけを全員が大学で学べるわけじゃないし、全員が仕事にできるわけじゃない。私も、1番行きたかった大学には行けませんでした。

でも、自分がどんな人間でありたいのか、自分はどんなことが好きで、嫌いで、楽しいと思って、つまらないと思うのか、自分が潜在的に持っている欲求とは何なのか、自分なりの哲学は考えれば考えるほど固まるものだと思うし、そういうものがよく言われる「軸」だと思う。
人生が豊かになる、って表現はあまりに意味が大きすぎるかもしれないけれど、豊かな人生にするためには自分の軸は欠かせないものだと思うんです。

羽田

ふむ。

深町さん

大学でも仕事でも、ブランドとか表面的なもので選択をするんじゃなくって、もっと本質的な要素で選択をするべきだと思います。高校生の時は、ブランドの話じゃなくって、自分はどんな人間になりたいか、とか、どんなことをしたいか、どんな夢を叶えたいか、そういう話がしたかったんですが、なんか浮いちゃって(笑)

羽田

うん、でもわかりますよ。高校生でそういうことを真面目に語ろうとすると「意識高い」とかって言われたりしちゃいますもんね。自分の居場所が見つからないというか。

深町さん

そうなんです。仲良くしている友達とも、学校の雰囲気もあってあまりそういう話ができる感じではなかったですね。
だから学校の外に出かけて、そういう話ができる人や自分の価値観と合う人、場所を探しに行ってたんだと思います。

羽田

でもさ、そもそもどうしてそんなこと真面目に考えるようになったの?

深町さん

どうしてなんでしょう……。自分でもよくわかりませんが、ハーフなこともあって嫌味を言われることもあったり、あとは家庭環境だったりと、小さい頃から色々なことを考えざるを得ない場面が多かったからなのかもしれません。

羽田

そうなのか。って、え、ハーフなの?

深町さん

そうですね、父が中国国籍です。父は日本で働いているし、日本のことも好きだけれど、自国に誇りを持っています。私は父のそういうところをすごく尊敬してて、私自身も日本と中国、両方のパーソナリティと誇りがあります。

羽田

なるほど。で、それがいじめの標的になった、と。

深町さん

いじめってほどじゃないですが……。ただ個人的に嫌味を言われたり、あとは授業中に「中国(人)は、ねえ……。」とか、はっきりとは言わないですけどお茶を濁しながら嫌悪感を示すような先生も中にはいて、悲しいことや居心地が悪いなって思うことはたくさんありました。

あとは当時、家庭の方にもすこし悩みがあって。人種のこともお家のこともあまり相談できることではなかったし、学校は毎日のようにふざけたりして楽しかったんですが、家にも学校にも、ずっとなんとなく拭えない孤独感を感じていました。

羽田

同じかどうかわかりませんが、僕も似たようなところあるから感覚は分かります。じゃあ大学入ってからはどうだったんですか?

ずっと続く趣味との出会い。趣味が仕事につながる

ドローンを使った空撮も行なっている深町さん。

深町さん

私、一番行きたかった大学には落ちてしまったんです。すごく学びたいことがあったので、結構ショックで(笑)。自暴自棄になっている部分もあって、入学して半年くらいは、いわゆる大学生っていう感じでした。アルバイトして、寝て、ショッピングして、みんなではしゃいで(笑)。

でもそのうち「なんでこんなことしてるんだろう……。」ってなって。同じタイミングで写真仲間が増えたこともあって、写真に少しずつハマっていきました。カメラ自体は高校生活最後の方から始めてたんですけど。

羽田

何でカメラがそんなに好きになったの?

深町さん

きっかけは、親が使っていないカメラを貸してもらったことです。
ある時、Instagramのミートアップイベントに行ってそこに参加している人たちの写真に衝撃を受けたんです。私はそれまで、写真って運動会とか旅行とか、何かの記録のときだけに撮るようなものだと思ってました。でもそこの人たちは写真で自分を表現していたんです。インスタが、自分の作品集というかポートフォリオみたいになってて。みんなそれぞれ個性的で、そこには個人の美学を感じられて、芸術だ、って思いました。同じカメラを使っても、こんなに違うんだ! って。

羽田

ほお。

深町さん

アートや芸術がぐっと身近になったというか。それまで芸術って、小さい頃からセンスがあって、美大に入って、みたいないわゆる天才がやるもので自分には全然関係ないと思っていたんです。でもそうじゃない、芸術は自分の手の届くところにあるんだなって。自分にとって「いい」もの、それが何にせよ、それを追い求めていくこと自体が芸術なのかもしれない、って。

羽田

おお、“自分”を探って行く、まさに深町さんのスタンスですね。

深町さん

そうですね、私は、芸術って、自分がいいと思えることを追求することだと考えているんですけど、もはやそれって人生そのものだなって思います。それからどんどんのめり込んでいきました。
あと、前までは、絵とか、形に残るものが芸術だと思っていたんですけど、今は違うなと思います。行動とか、言葉とか、仕草も、私にとっては芸術だなって。だから写真だけじゃなくて小説書いたりとか、文章を紡ぐのも好きです。

羽田

深町さんの写真って独特ですよね。ただ綺麗なだけじゃなくって世界観がある。あれは、編集でああやってるの?

深町さん

光や編集はこだわっていますが、カメラの影響が大きいですよ。私はCanon 5D Mark Ⅳっていう機種を使ってるんですけど、綺麗な白が出るので気に入ってます。それまでは違うカメラを使っていて、編集であの色味に近づけてたんですけど、カメラを変えてからは少しの編集でいまの色合いが出せるようになりました。

羽田

カメラマンとして活動してるんだよね?

深町さん

はい。いまは知人の方のご紹介で依頼をいただいた時とかにお仕事させてもらってます。

羽田

すごいなあ。どうやってそこまで上り詰めたの?

深町さん

大学1、2年のときは自分で案件を探していました。カメラマンを募集している案件をネットで見つけて。で、そこで知り合った方の紹介で仕事をいただいたり、あとは写真仲間の方にご紹介いただいたり。

羽田

インスタのフォロワー4,000人もすごいですよね。インフルエンサー的な仕事もあるの?

深町さん

全然です。でも、ありがとうございます。
そうですね、たまに。企業さんから依頼をいただいて、写真を撮って自分のインスタにあげて……、みたいな。

羽田

すっごいな。4,000人だもんね。

深町さん

いやいや、本当に全然なんです。写真仲間の方はほとんどフォロワー10,000人を超えているんです。中には10万人とか(笑)。数だけじゃなく、芸術としてもとっても素敵で、本当に尊敬する方ばかりです。

羽田

ひゃーすげえ。

深町さん

フォロワー数って、自分の写真を好きだって思ってくれる人の数で、ファンの数の指標にもなると思うし、大事だなとは思うんですけど、今は私はあまり気にしていません。最初は数を増やすことに必死になったり、毎日絶対にこの時間に1投稿するって自分なりのルールを決めていましたが、いまは2週間に1回とかくらいしかポストしてないです。

羽田

どうしてそんな風に変わったの?

深町さん

インスタのフォロワーは増やそうと思えばある程度は増やせるんです。ハッシュタグの活用とか、アップする時間帯とか。
でも、ただ数を追うことに疲れちゃったんです。「フォロワーが減っちゃったらどうしよう」とか、そういうことを気にするようになってしまった。フォロワーが増えれば増えるほど、写真を編集するとき、投稿するときに、フォロワーに気に入られるような写真かどうかっていう判断基準が出てきてしまって。私にとってInstagramは自分が「いい」と思える写真を発信する場所であって、誰のためでもなく自分のための場であるはず。数を求めることが目的じゃないって。だから私は今はもうフォロワー数は気にせず、自分が好きなものを好きなように撮って、いいなって思ったものをいいなって思ったときにアップしています。

自分と世界の境界線

彼女のインスタにはこんな写真がたくさん掲載されている。是非フォローを!

羽田

なんかあれだね、高校時代の周囲への違和感の話でもそうだったけど、手段と目的が変わる事に抵抗感があるのかな。

深町さん

そう思います。私、お金があんまり好きじゃなくって。というか、お金を目的にしている人。

羽田

え、そうなの?

深町さん

お金って手段だと思うんです。何かが欲しいとかどこかに行きたいからこれくらいのお金がいる、っていう。でもお金を持っていること自体を自慢する人、夢がお金持ちの人っているじゃないですか。それは違うなと思っちゃうんです。もちろん、お金は大切です。生きていく上で必要なもの。
でも、私たちは本来お金のために生きているわけじゃない。その先にあるもの、お金を使って成し遂げたいことのために生きていると思うんです。
お金とか有名大学とか大企業とか、そうした見た目の派手さに惹かれていく人、お金で幸せはなんでも買えると思っている人とは私、合わないですね

羽田

はっきり言うなあ(笑)。でも正直、そこまで我が強いとコミュニティに所属するのしんどいでしょう。僕もそうなんだけどさ。

深町さん

そうですねえ……。あまりコミュニティに依存した記憶はないです。欲求としては、コミュニティへの帰属意識よりも、自分と価値観が合う人と一緒にいたいし、話したいな、って思ってます。

羽田

え、そうなの? 自分のホーム的な場所って、ない?

深町さん

(しばらく考えて)うーん、多分、家族という特別なコミュニティを除けばないですね。仲のいい友達といたり、写真仲間と写真を撮りに行ったり、旅行に行ったり、とっても楽しいし落ち着くけれど、ここが私のホームだ! みたいなコミュニティはないです。
個人として好きな人はたくさんいますが、コミュニティにいい意味でも悪い意味でも依存している感覚はないなあと思います。

羽田

そうなんだ。じゃあ大学卒業後に就職する気は無いの?

深町さん

就職はします。私は依存してしまうようなコミュニティにまだ出会っていないだけなのかなと思うので、就職先がそういうコミュニティである可能性はあると思います。
でもそれよりも私が大事にしている考えは、まず自分自身を、自分がいいと思える自分にしていくこと、で。これは小さい頃からの考えで、死ぬときが本質的な自分だなって。

羽田

……と言うと?

深町さん

例えば私がAという会社に入ったとする。取引先への自己紹介の時に「Aの深町です」と言います。でもそれは私の一部であって本質的な私じゃないなぁって。本質的な自分は、お金を持っている自分でも、有名企業の自分でもなく、そういったラベルやブランドを取り払った自分だと思うんです。死んだ時、「深町が死んだ」であって、「Aの深町が死んだ」とはならないですよね。

走馬灯が走るっていう表現をするとき、会社のこととかお金のことじゃなくてほとんどは大切な人のことだったり、自分がやりたかったことだったり、後悔だったり、幸せな記憶って聞きます。私はまだ走馬灯走ったことないですけど(笑)。

羽田

ふむふむ。

深町さん

でもそういう、走馬灯に走るような自分自身にとって大切なことを、大切にするべきなんじゃないかなって。
それがコミュニティの人もいるだろうし、それってすごく素敵なことだと思っていて、でも、いまの私にとってはそれがコミュニティではない、ということです。

羽田

うーむ。深町さんって、理屈で物事を捉える人ですか?

深町さん

うーん、よく言われるのですが、行動は感性や感情寄りだなって思います。衝動にかられて1度気になっちゃったらやってみないと気がすまなかったり(笑)。
写真なんて特に衝動だなって。いい!って思ったものを撮影して、いいって思えるやり方で編集する。「いい」の定義ってなに? って聞かれたら、理屈で答えられるものじゃないし、わからないですが……。芸術は理屈じゃないですが、そういう衝動的なもの、好きです。

羽田

そうなのか、理屈の人なのかと思いました。

深町さん

でも、多分自分を縛る存在には理屈を求めているなと思います。なにか理不尽なこと、理由があいまいなことで縛られるのが嫌いなんです。我慢できなくって。
例えば高校の時の校則。髪の長さとか、コンビニでご飯を買って来ちゃダメとか。それって、何故そのルールでなければならないのか、他にもっといいルールはなかったのか、どいういう経緯でそうなったのか、理屈で説明してくれないと納得できない。
でも先生にきくと、「校則だから」の一点張り。

羽田

(笑)。

深町さん

いちゃもんつけたいわけじゃないんです。ルールって、なにかちゃんとした理由があって生まれるものですよね。だから、ちゃんとわかるように説明してほしいだけ。ルールを守ってねと話す先生たちが、どうしてそのルールが存在するのかわかっていないのは、おかしい。

羽田

なるほど……! なんかあれですね、深町さん、めちゃくちゃ我が強いですね。自分と世界を分ける境界線がすごく深く濃くある感じがする。

深町さん

そうですね、周りからしたら本当にめんどうくさいですよね(笑)。
「なんでそんなこと考えるの?」ってよく言われますが、私からすると逆で……。どうしてみんなそういうことを考えないのか、わからないんです。考えていても、言わないですよね。そのほうが、人間関係がうまくいくから、と仰る方もいますけれど、自分の中で疑問がたまって気持ち悪くないのかなぁって。私はなんかもやもやしちゃって。「理不尽だけど仕方ない」って思えれば、もっとうまく生きられるんだろうなあとは思うんですが、深層では本気でそう思ってないからこうなっているんですよね。

羽田

僕もどっちかというと深町さんと似たタイプなのでその気持ち悪さはよくわかります。

深町さん

小さい頃「なんでなんで星人」って呼ばれていたことがあったんですけど、いつもなにかを自然と考えてしまって、疑問に思ってしまって。
自分で言うのもなんですが、扱いづらい人すぎますよね(笑)。

羽田

不思議だなあ。深町さんの写真って、透明感があって全体的に白味がかってて、色んな輪郭が溶けてなくなってる感じがあって、ある意味無個性というか主張がないというか。でもその写真を撮ってるのがめちゃくちゃドロドロした自我の塊みたいな人、という。

深町さん

(笑)。でもどれも本当の自分です。

羽田

いや、逆なのかな。写真のように美しい、深町さんのピュアネスが、ドロドロとした外的な世界観に侵食されるのを拒んでるんですかね。

深町さん

どうでしょう……。まあ確かに、さっきも言ったように写真は感性でやってるから、私がいいなと思ったもの純度100%ではあります。

羽田

なるほどね。さて最後に、僕も含めてカメラ上手くなりたいなーと思ってる人に何かアドバイスありますか?

深町さん

真似することですよ。自分がいいな、素敵だなと思った写真を自分も真似して撮ってみる。

羽田

それは構図とかってこと?

深町さん

構図もそうだし、色味とか。自分で撮ってみて、見本との違いを見つけて、なるべく寄せていく。そうすれば色の出し方とか「ああ、こうすればこうなるんだ」って体で覚えていく。テクニックとか色々ありますけど、まずは自分でたくさん撮っていくことだと思います。

羽田

なるほど、精進します! また今度、カメラ教えてください! ありがとうございました!

深町さん

ありがとうございました!


取材後記

十代の季節を通じて自我が芽生えてきて、自分を取り巻く世界と自分がどうにも相容れない事って誰でもあると思う。いつも周囲にいらいらしていて、同時に自分自身へのコンプレックスにも過敏になっていて。
でも20代になり、自分と世界の境界線を曖昧にする方法を人は覚えていく。理不尽なことがあってもグッとこらえて耐え忍ぶ処世術を身につけていく。それがいいことなのか、大人になるということなのかどうか、それは人によるだろう。
彼女の場合は自分自身の心象風景をカメラで収める、という武器を持っている。自分が「いい!」と思ったものを目に見える形で残すことが出来るというのは、結構素晴らしいことなのかもしれない。僕もカメラをちゃんとやってみようかな、と思えたインタビューだった。

(取材/執筆:羽田啓一郎)
MY FUTURE CAMPUS責任者。企業の新卒採用の担当営業を経験後、キャリア教育事業の立ち上げを担当。大学の嘱託講師や政府の政策研究委員、新聞の連載コラムなども経験あり。ISOとF値とシャッタースピードの関係性が未だによく分からない。

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