IoTが切り拓く、未来について聞いてみた! in ネクス・ソリューションズ


株式会社ネクス・ソリューションズは自動車に付ける端末で安全運転に貢献するなど、すでにIoTを活用したサービスを展開しています。IoTやM2Mによって未来の私たちの生活はどう変わっていくのか、そして人間はそれらの技術とどう関わればよいのか。そんな本質に迫った質問にもわかりやすく答えていただきました。

登場人物

木船さん
中央大学商学部卒業。2010年入社。事業本部関東事業部ソリューション部勤務。趣味は海外ドラマの鑑賞で、特にアメリカの犯罪捜査シリーズのテレビドラマが好き。たまにサバイバルゲームにも参加したりするが、衣装などは友人から借りているタイプ。

いしい
MFC学生スタッフ。教養学部3年。趣味は、旅行に行くことで、いつかは南米あたりに旅行したいと思っている。3月からベトナムで半年間インターンシップに行く予定。サバゲーに最適そうな森のキャンパスに通っている。

グローバル展開している金融機関のシステムを開発・保守する仕事

いしい

MFC学生スタッフのいしいです。まずはシステムエンジニアとして木船さんがどんなお仕事をしているのか教えてください。

木船さん

世界各地に支店を開設している金融機関のシステム開発・保守が今の私の仕事です。上海、シンガポール、ムンバイなどアジアの各拠点で使用されているシステムで、実際に入力操作している各国の現地スタッフからの問い合わせに対応しています。システムトラブルへの対応はもちろん、金融業務における深いレベルでの対応も必要になる仕事です。

いしい

金融業務における深いレベルでの対応とは……?

木船さん

会計基準は国によって異なりますが、共通の最終目的は決算を出すこと。その決算の数字はシステムにデータとして入っています。もし各拠点のスタッフとその金融機関を利用しているお客様とのやり取りの中でトラブルが発生した場合、決算の数字を正しく導くために「システム的にどのように処理すればいいですか?」という質問が来ます。そのような踏み込んだレベルでの対応を行っています。

いしい

システムの知識だけでなく、金融知識もすごく必要ですよね?

木船さん

私は中央大の商学部出身ですから、会計や簿記は結構しっかりと学んでおり、実際に仕事に役立っています。例えば債券業務などは金融機関のスタッフでもわかりにくい部分がありますが、そこをSEの私が教えることもあります。顧客サポートも私の仕事ですから「頼られている」という実感はやりがいに繋がります。

いしい

アジアの各拠点の現地スタッフとは英語でやり取りされているんですか?

木船さん

はい。基本的には英語でのメール対応ですが、コミュニケーションに悩むこともあります。それは時間に対する考え方の違いです。「返信をはやめにください」と伝えると日本人ならその日のうちに一次回答は来ますが、海外では3日たっても音沙汰なしということも(笑)。日本国内での仕事ですが、グローバルなやり取りをある意味楽しんでいます。

IoTとM2Mが生み出す、便利で安全で快適な未来図

いしい

御社は車両管理/テレマティクスサービスにも力を入れておられますが、そこにIoTが利用されているのですか?

木船さん

そうです。当社が開発したOBDⅡ端末を車両に取り付けます。すると位置情報はもちろん速度や累積距離を把握することができ、急加速や急発進などの回数もチェックできて危険な運転を防止することに役立てています。実際に導入したお客様からは「うちのドライバーたちの運転マナーが向上しました」という声が寄せられています。

いしい

なるほど。OBDⅡ端末はモノのインターネット=IoTのわかりやすい活用例ですね。ではM2Mって何でしょうか? 私、正直IoTとM2Mの違いがわかりません(-_-)

木船さん

実は……私もよくわかっていません(笑)。これはあくまで私個人の定義ですが、IoTは世の中のモノをネットワークやクラウドに繋げて、そこからデータを拾って新しいサービスをつくっていけるもの。一方でM2Mは文字通りMachineとMachineをくっ付けることで機器同士がお互いに制御し合うことで、必ずしもネットワークやクラウドを介するものではないと考えています。

いしい

うーん。違いのわかりにくいIoTとM2Mですが、目的という点では一致するのでしょうか?

木船さん

交通という領域なら、歩行者にも運転者にも快適で安全な交通を提供するという目的は同じです。IoTとM2Mを活用した未来の交差点を思い浮かべると、IoTによって自動車は自動運転化されていますが、確実に無事故にするなら歩行者側の制御も必要です。そこでM2Mによって歩行者のスマホと連携し、自動車には「近づいてくる人がいますよ」と教え、歩行者にはアラームなどで「車が近づいていますよ」と知らせることも、いつかできるでしょうね。

いしい

実現したら交通事故は大きく減らせますね。しかしかなり詳細なデータ測定が必要ですよね?

木船さん

それに向けてすでに動いているプロジェクトがあるんですよ。当社にはたくさんのグループ企業があり、グループ全体で鈴鹿8時間耐久ロードレースのスポンサーをしています。猛スピードで走っているバイクにGPS通信を使った測定機器を設置しているのですが、なんと小数点以下の秒数まで測定します。その精度をより高めるために頑張っているところです。

いしい

すごい。きっと交通だけでなくいろんな分野でIoTとM2Mの可能性は広がっていきますね。

木船さん

当社は農業ICTサービスも行っていますが、例えば急な温度変化があると農場経営者にスマホで教えたり、遠隔操作でビニールハウスの気温管理を行ったりすることはすでに実践しています。農業も交通のようにもっと便利にシステムを整えていける部分はたくさんあると思います。

ITやAIが進化するほど、人間の考える力がさらに求められる

いしい

ところで木船さん。今までの話を思いっきりひっくり返すような質問をしてもいいでしょうか?

木船さん

ドキッ! 何でしょうか?

いしい

IoTやM2Mが普通に街の中に浸透して、AI(人工知能)もどんどん賢くなって……。すると人間の仕事が奪われたり、人間が深く考えたりすることをやめたりしませんか?  技術の進化に人間はどう関わっていけばよいのか、私はいつも疑問に思っています。

木船さん

私も同じことをよく考えます。でもどんなにAIが発達しても決断をくだすのは人間自身です。IoTやM2Mが浸透するとこれまでなかった事象をどう処理するかを考える場面が増えるでしょう。そのときに何が正しいのかを決めるのは、多くの人間の話し合いによる判断です。ちなみに私が携わる金融の世界では、人間vsシステムについて旬な話題がありますよ。

いしい

何ですか、それは? そんな映画みたいな話があるんですか?

木船さん

二度とリーマン・ショックのような事態が発生しないように、アメリカを中心とする金融業界ではシステムがはじき出した安全基準ではなく、リスクを回避するために人間が慎重に慎重を重ねてはじき出した安全基準によってリスク計測を行っています。しかし政権が変わったことでその規制を緩めるか緩めないかの議論が起きています。

いしい

なるほど。今日は木船さんの話を聞いて、あらためてSEという仕事は開発だけでなく、金融、自動車、農業など関わる分野の勉強も必要なんだと思いました。ちなみに私の兄もSEなんです。よく「心理学をやっておけばよかった」とぼやいてます。

木船さん

SEにはコミュニケーション能力が必要だよと、いしいさんに教えているんだと思いますよ。コミュニケーション能力とあらゆる分野やツールに関心を持つことも、SEあるいはIoT、M2Mに携わりたい人には必須の条件です。特に当社はグループ力を活かして、いろんなジャンルの開発を行うので、様々な方面にアンテナを張り巡らせる人が向いていると思います。

いしい

では、最後に学生へのメッセージをお願いします。

木船さん

学生のうちにいろんな業界や企業を見てください。就活はそれができるよいチャンス。ITだけでなくいろんなことに興味を持ってください。当社が求めているのはプログラマーではなくシステムエンジニア。あらゆる分野に興味を持ち、気配りもでき、豊かなコミュニケーション能力を持つ人なら活躍できると思います。ちなみに私は今株式投資をしており、就活時以上に企業研究をしています。「就活時にタイムスリップしたら、説明会でこんな質問するのに…」と思うことも(笑)。それぐらい熱心にいろんな会社を見てください!

取材後記

いしい

取材前、SEというと理系のお仕事というイメージがあったのですが、文理関係なく活躍できるお仕事と知って、自分が将来できるお仕事の可能性がまた広がって見えました。
さらに、SEでも農業、金融など様々な分野に関する知識が問われ、いろんな分野に好奇心をもてる人が必要とされているということで、前向きに学ぶ意欲は大切にしていきたいものだと思いました。
穏やかな木船さんのお人柄と、サバゲー好きというギャップにとっても惹きつけられました(笑)。木船さん、ありがとうございました!

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