ECの世界を変える! お客様のために進化し続けるアスクルの魅力に迫る! in アスクル株式会社


「明日、来る」というお客様との約束がそのまま社名になったアスクル株式会社。文具から始まったECビジネスは、今や医療材料や工場などの工具・消耗品も取り扱い、さらに新ブランドLOHACO(ロハコ)によって日用品も各家庭に届けています。ビッグデータの活用や物流へのロボット導入にも積極的で、「アスクルのECビジネスってこんなにダイナミックなんだ!」という発見と可能性に満ちたお話を聞きました。

登場人物

nakamura
現在は人事本部において、人事の採用・研修・異動領域のマネジメントを担当。新卒採用の面接も行っている。また新入社員や既存社員の研修を企画することも多い。休日は子供と一緒にキャンプをするアウトドアな一面も持つ。

aono
MY FUTURE CAMPUS学生スタッフ。サッカーサークルの他に学生団体に2つ入っていて、趣味はフットサルやサッカー、ボルダリングなどアクティビティ全般が好き。将来は日本ではなく、海外の勤務を希望している。成熟した市場ではなく、成長途上の国々で市場とともに、勤務企業の成長を成し遂げたいこと、マーケティングなどを通して国家ごとの文化の違いに触れたいと考えている。

オフィスの不便を解消し、さらに生活の中に余裕も生む出すEC

aono

MFC学生スタッフの青野です。私は今MFCでインターン生をしているのですが、オフィスの中でよくアスクルの青色のコンテナを見かけます。皆さんよく利用しているようですね。

nakamura

それはありがとうございます(笑)。その青色のコンテナはおそらくアスクルの「通い箱」ですね。通い箱については後ほどお話しするとして、まずはアスクルという企業について紹介したいと思います。アスクルは1993年に創業しました。当時の日本の事業所数は約600万社でしたが、そのうち95%は従業員が30人に満たない中小企業でした。当時大きな会社では文具の卸売業者が出入りして、大量のボールペンやコピー用紙の注文を受け届けていました。しかし小さな会社では事務担当者が雨の日に、しかもお昼休みを利用してボールペン数本を買いに行くようなことも多く、オフィス用品を効率的に購入できる仕組みは整っていませんでした。そんな中小企業の「不便を便利に変える」ために誕生したのがアスクルです。中小企業は複数の仕事を兼任する社員も多いですから、時間だって無駄にしたくありません。そこで、注文したら必ず「明日、来る」。そのお客様との約束が「アスクル」という社名になっています。

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2010年に中途入社し、一貫して人事を担当される中村さん。アスクルの事業の由来をお話頂きました。

aono

創業以降、アスクルは順調に成長してきましたが、それは「明日、来る」というスピーディーな配送以外にも理由があるのでしょうか?

nakamura

流通の在り方を変えていったことも要因だと考えます。従来は【メーカー⇒1次卸⇒2次卸⇒小売り⇒お客様】と多段階の流通を経て商品は流れていましたが、アスクルでは【メーカー⇒アスクル⇒お客様】の流れに変えることで価格を抑えることにも繋がっています。また取り扱う商品についても、お客様が欲しいと思う商品であればいつでも何でも注文できるように約800社のメーカーの製品を取り扱っています。その結果、一般的なオフィスにとどまらず、現在は飲食店や医療機関・介護施設、工事現場で働くお客様からの注文も多く頂いています。すべての仕事場に、安く、スピーディーにお届けして日本の仕事場を元気にすることがアスクルの使命であり、志です。

aono

2012年にはLOHACO(ロハコ)も立ち上げましたが、LOHACOはどんなサービスですか?

nakamura

個人向けECであるLOHACOは主に日用品を取り扱っています。日用品の中にはトイレットペーパーやティッシュペーパーなどかさばるものや、お米やお水など重いものがたくさんありますが、1回の注文で一緒に家に届くのならとても便利ですよね。女性の社会進出が進む中で、時間に追われているお母さんたちはますます増えていきます。そこで通勤中の電車内からスマホで商品をタップすると、その日はドラッグストアに寄らずにまっすぐ子供を保育園に迎えにいけます。重くてかさばるものを持っていませんから、子供と一緒にケーキを買って帰ることもできるでしょう。LOHACOのコンセプトは「くらしをかるくする」ですが、単に時間やものを軽くするだけでなく、その先にある時間や心の余裕も大切にしたいと考えています。


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創業当時から、様々なオフィスや仕事場の必需品として存在し続けているアスクルのカタログ。

ビッグデータを活用しメーカーと協力して、世にない新商品を生み出す

aono

私も含め学生にとってECビジネスはもはや当たり前にある事業で、私も友人もよくECサイトで買い物をします。LOHACOは他のECとどう違うのでしょうか?

nakamura

パソコンでテキスト検索し、趣味嗜好品や雑誌、産直品など欲しい商品だけを1品購入するようなECを第一世代。日常生活で必要な多種多様な日用品を、いつでもどこでも隙間の時間にスマホで眺めながら買い物をするECを第二世代と呼んでいます。LOHACOは後者のECです。このような商品の区分け以外に、決済システムなどのバリューチェーンにおいても他の大手ECとの差別化を図っています。LOHACOはヤフー株式会社と協力し、Yahoo! JAPANという巨大なポータルサイトの力を借りて集客しています。さらに決済システムについてもYahoo!ウォレットなど支払い情報が登録されたYahoo! IDでログインすればそのまま簡単に決済できます。当社はBtoB事業のノウハウは蓄積してきましたが、LOHACOというBtoC事業のECを最速で成功させるためにヤフー株式会社とタッグを組みました。このような他社との協力関係も他のECサイトとの大きな違いです。先ほど約800社のメーカーの製品を取り扱っているとお話ししましたが、そのお付き合いを生かしてメーカーと一緒に新商品も作っています。2015年10月にデザインイベント「TOKYO DESIGN WEEK 2015」に、メーカー21社と「暮らしになじむ」をコンセプトとしたデザイン商品を出展しましたが、出展商品の一つが、キリンビバレッジと弊社で議論を重ねた末に生まれた『生姜とハーブのぬくもり麦茶moogy(ムーギー)』です。商品名などの記載はLOHACOのサイト上にしっかりと掲載し、商品パッケージではひっそり目立たない程度に止め、洋服やアクセサリーのようなデザインを商品パッケージの前面に出しました。世の中にまだないものをメーカーと一緒に創っていけるEC企業。これは当社の大きな強みですね。

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LOHACO先行発売の『moogy(ムーギー)』。16種類のデザインがあって、それぞれがとてもカワイイ! なるほど、女子の心をひきつけるわけです。

aono

生姜とハーブの麦茶ってこれからの季節にはいいですね。メーカーとのコラボレーションには、御社のビッグデータは重要になってくるのでしょうか?

nakamura

2014年にビッグデータの活用による新たなECマーケティングの構築を目指して「LOHACO ECマーケティングラボ」を立ち上げました。最初は日用品や食品大手メーカー12社と一緒に始めたのですが、2016年にはさらに多種多様な業界にまたがる約100社の企業が参加しています。先ほど青野さんは、ECは馴染みのある購入場所とお話しされましたが、じつはまだまだ多くのメーカーはECでの販売方法について手探りを続けています。そこで私たちはこのラボに参加している企業には個人情報を除いた購買データをオープンにし、毎月成功事例の報告会なども開催して、どんな商品がお客様に求められているのかを探っています。ちなみにこのラボに参加している企業のLOHACOでの売上成長率は約200%。ビッグデータの可能性を大きく実感しています。

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取材させていただいたスペースもとてもオシャレな空間で、企業にお邪魔している、という感じもなく、リラックスしてお話をうかがえました。

AIなど最新のテクノロジーで実現している細心の配送

aono

ビッグデータの活用以外にも、御社は「明日、来る」というお客様との約束のために、物流についてもいろいろなチャレンジを行っているそうですね。

nakamura

青野さんは「人手不足」「労働力不足」問題について新聞記事などでご覧になったことがありますか。個人向けECの市場規模は2014年から2020年にかけて2倍程度の25兆円まで伸びると言われていますが、他方でこれを支える日本の労働力人口は減少する一方です。とりわけ、eコマースで最も人手が必要となる物流センターでは既に人手不足の影響は出ており、労働力不足は今後のEC市場の成長におけるボトルネックと言ってよいでしょう。アスクルでは、このボトルネック解消に向けて、物流センターで最も人手を要するピッキング(仕分け)工程へのロボット導入を進めています。ロボットが、高速高精度の画像認識システムで商品の形状を認識し、ロボットの手が商品毎に最適なアプローチで商品を的確に掴み(ピッキング)、物流センターを流れていくお客様のご注文毎に用意された段ボール箱内の最適な場所へ配置します。

aono

ロボットが物流センターで働いているんですか?「物流センター」という言葉にはアナログで労働集約的なイメージを持っていましたが、先進的な取り組みが行われているんですね。

nakamura

アスクルでは「物流を制するものはeコマースを制す」として、物流こそ競争力の源泉であると考え、物流の高度化や自動化に取り組んできました。物流センターで在庫している商品については、お客様が注文してから、データが物流センターに届き、そこから商品をピックアップして梱包しコンテナに詰め、最後に配達業者に託すまで最短で20分です。この配送についても配送ビッグデータや交通情報、天気予報などを活用して車輌ごとの配送ルートをシミュレーションしていますが、AIを導入することで、配送ルートを算出する精度を向上する取り組みにチャレンジしています。私たちはアスクルの事業を始めたときから、環境負荷をいかに抑えるかもミッションの一つにしてきました。取材の冒頭に青野さんは「通い箱」について話されましたが、何度でも再利用できるコンテナを使うことで資源の有効活用にも貢献しています。商品によってはダンボール箱ではなくビニール袋でお届けすることもあります。


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ビッグデータ、AI、ロボティクス……。今話題のキーワードが! これからの事業展開でも重要なキーワードだそうです。

オープンな文化から生まれる独創的なECビジネス

aono

アスクルがこんなにも独創的なECビジネスを展開できるのには理由があるのでしょうか? じつは今日御社を訪問して、社内のオープンでスタイリッシュな雰囲気に驚きました。こういうところからアイデアが生まれてくるんですね。

nakamura

オープンさは当社の文化の一つです。それはオフィスのインテリアだけにとどまる話ではありません。年齢や役職や学歴にこだわらず、とにかくフラットな社風です。入社式も自由に私服で行いますし、そもそもスーツは年に数回着るかどうかですからね(笑)。このオープンさは顧客サービスについても同様です。以前のオフィスではお客様が訪問されたときは、社内全体を見渡していただける橋を渡っていただいてました。そしてご意見を吸い上げるお客様対応デスクは大きな円形のテーブルで、お客様の声を反映させたモニターをその中心に設置し、お客様の声が波紋のように広がっていくことを、目に見える形で社員全員が認識できるようにしています。


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企業理念をカタチにしたお客様対応デスクのレイアウト前で。円形状に広がっている!

aono

今日は中村さんのお話を聞いて、御社にはベンチャー精神もあり新しいことに挑戦したい学生に向いているのかなと感じました。それは単に挑戦的なだけでなく、個性も大事にしながら新しい企画や仕事をつくっていける人なのかなと。

nakamura

確かに「新しいものをつくってやる!」という志を持つ社員は多いです。その志に加えて、お客様の立場に立った視点も必要です。そして当社の社員だけでなく、この記事を読んでくださる学生の皆さんに、次の3つの力を身に付けてもらいたいですね。それは「走り出す力」「やり抜く力」「巻き込む力」です。当社はこれまで新しいことにチャレンジし、実際に形にしてきました。しかしそれは簡単なことではなく、強い意志がないと貫けないことが世の中には多々あります。新しい商品を作ろうと思っても自分一人ではできませんから、力を合わせていくことが必要で、そのためには周りを巻きこむ説得力やコミュニケーション能力も重要です。そして青野さんがお話しされたように、個性も大事です。一言でまとめるなら、柔軟で多様性のある学生なら力を発揮しやすいのかもしれません。当社自身が個性的で多様性のある企業です。このユニークな社内の雰囲気をぜひインターンシップなどで実際に見てもらいたいですね。


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カジュアルな私服でセンスのいい中村さん。会議室もカフェの様とてもオフィスという感じでは……ない!

取材後記

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aono

アスクルのオフィスの入口についた途端、社内のオープンな雰囲気や意匠を凝らした空間設計にとても驚きました!(おそらく私の感動の10分の1も伝わってないのが残念です……) オフィス内の洒落たスペースにて取材をお受け下さった中村さんもアスクルのInnovation精神を抱いた素敵な方であり、アスクルの魅力に圧倒された1日となりました! 皆さんも是非一度オフィスに行ってみてこの雰囲気を味わってください!

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