国家公務員って、安定志向なんじゃないの? 国家公務員にまったく興味の無い学生が、国家公務員と討論してきた in 内閣官房内閣人事局



こんにちは!学生スタッフゆうたです。
突然ですが、私は国家公務員に全く興味がありません!
雰囲気固いし、仕事地味そうだし、自由に稼ぐことできなそうだし……そもそも良く分からない。
なので、現職の国家公務員の方に聞いちゃいました。国家公務員について分からないことや、少し失礼な質問まで!? 遠慮なく、聞かせて頂きましたよ!

登場人物

折田さん
小学生の頃から国家公務員を目指し、大学時代にはNPOを立ち上げるほどの行動力の持ち主。そしてご結婚も大学のサークルで出合った方だそう。なんとも充実した大学生活を送られていたとのことで、なんだかとてもうらやましい。

ゆうた
MFC学生スタッフ。癖毛ゆえ、湿気に苦しんでいる。幼いころの将来の夢は「機関車トーマスになる」。

国民のために働く。そんなこと本当にできるの?

ゆうた

それでは、インタビューを始めさせていただきます!

折田さん

よろしくお願いします。ゆうたさんは国家公務員に興味を持ったことは無いんですか?

ゆうた

はい、まったく。国家公務員より、民間企業で働きたくて。

折田さん

(苦笑)。

ゆうた

そもそも国家公務員になりたい人って、どのような方がいらっしゃるのでしょう?

折田さん

スケールの大きな仕事がしたいとか、幅広い仕事がしたいとか、色々な方がいます。ただ、国民のために働きたいという方が多いですね。

ゆうた

国民のため、ですか……。ただ正直、人って自分が大切な生き物だと思うんです。自分や自分にとって大切な人のために働くのは分かるのですが、見ず知らずの「国民のため」に働くことって本当にできますか?

折田さん

人間である以上、自分が大切なのは本能的に正しいと思います。ただ、そうですね…。例えば、ゆうたさんが一人で無人島に流れ着いたとしましょう。

ゆうた

無人島、ですか?

折田さん

はい、無人島です。そこにはなぜか冷暖房の効いた快適な家があり、食料も豊富にあって、命の心配は全く無い。ただし、ゆうたさん一人しかいません。そこで生き延びたとして、ゆうたさんは幸せですか?

ゆうた

いえ……さびしいです。全く幸せではないですね。

折田さん

そうですよね。人って社会性を持つ生き物で、社会の中で生きるからこそ幸せになれるんです。なら、自分のために、社会を良くすることって当たり前だと思いませんか?

ゆうた

たしかにそうですね……。ではどうすれば、社会を良くすることができるんでしょう?

折田さん

方法は色々ありますが、社会の構成員である国民のために働くことも一つの方法だと思います。

ゆうた

国民のために働き、社会を良くする。これって実は「自分のため」にもなっているんですね!

折田さん

そう考えると、「国民のため」に働く気持ちと「自分のため」に働く気持ちは、何ら矛盾する話ではないですよね。

ゆうた

なるほど。だから国民のために働くことができるってことですか!

折田さん01

自分のためであることは国民のためであるという話を、無人島の例え話でわかりやすく説明してくださった折田さん。

国家公務員って安定してない??

ゆうた

ところで、折田さんはなぜ国家公務員を志望されたんですか? やっぱり安定してるから?

折田さん

(苦笑)。小学生の頃、祖父にこういう仕事があると言われたことがきっかけですが、中学校時代の同級生の影響が大きいですね。ただ、ゆうたさん。国家公務員って安定していると思っているかもしれませんが、実はそうでもないですよ?

ゆうた

え、そうなんですか!

折田さん

ゆうたさん……国家公務員について、どういうイメージを持っていますか?

ゆうた

ずっと机に向かって仕事をしていて、地味で、安定していて、お堅い……。

折田さん

ほぼ違います。例えば私は、まず総務省行政管理局企画調整課企画調整係に配属され、総務省行政評価局政策評価官室、総務省行政管理局企画調整課企画調整係長、仙台市総合計画課長、内閣府地域主権戦略室参事官補佐、在英国日本国大使館一等書記官を経て、今の内閣官房内閣人事局参事官補佐になっています。

ゆうた

??

折田さん

要は一つの役職にとどまらず、海外や地方も含めて色々な仕事ができるってことです。ずっとデスクワークをやるとか、同じ部署で働き続けるとか、そういった意味での安定はありません。

ゆうた

なるほど。でも、国家公務員になれば職を失うことはないですよね?

折田さん

ありますよ?

ゆうた

あるんですか!?

折田さん

勤務態度が悪かったり、業務に支障があったりすればもちろん辞めさせられますよ。ただそうでなければ、基本的に職を失わないことも事実です。その仕組みが無いと、国家公務員は働くことができなくなってしまいますからね。

ゆうた

なぜ職が保障されないと働くことができなくなるのでしょう?

折田さん

一概には言えませんが、国家公務員は「何が正しいのか」を突き詰めて政治家に提案する仕事です。しかしもし、「その提案をしたら職を失うかも知れない」と思ってしまうと、正しさを突き詰めることができなくなってしまいます。

ゆうた

「何が正しいのか」を突き詰めて提案することができるように、国家公務員は職が保障されているんですね。

折田さん

その通りです。だからこそ国家公務員は、間違っていることは間違っていると言えるんです。

国家公務員に抱いていたイメージをことごとく崩されていく僕……。

まるで、一般企業の経営者のような目線

ゆうた

折田さんがご担当されていた仕事の中で、印象に残っているものをいくつか教えてください。

折田さん

そうですね……。外交の経験がないにも関わらず、英国政界とのパイプ作りを担当したことは印象に残ってます。

ゆうた

!?

折田さん

あと、地方自治体にいた頃は20代にもかかわらず課長をやらせてもらいましたが、ある国民的キャラクターのミュージアムを誘致するという仕事もしましたね。

ゆうた

!?!?

折田さん

思った以上に、若いうちから責任のある大きな仕事が任されますよ。

ゆうた

な、なるほど……。ちなみに最近はどのようなお仕事を?

折田さん

霞ヶ関の人事部として「働き方改革」を行っています。

ゆうた

働き方改革?

折田さん

組織には色々な属性の人たちがいますよね。そして、その人たちがどれだけ力を発揮できるかによって、組織のパフォーマンスは格段に変わる。

ゆうた

はい、そうだと思います。

折田さん

内閣人事局は、様々なフィールドで活躍する国家公務員30万人の力を引き出す人事制度の構築が使命なんです。「働き方改革」というのは、そんな国家公務員たちがどのような立場にあっても最大限能力を発揮できるようにするための改革です。

ゆうた

組織全体のことを考えて制度を構築する。なんか企業の経営者みたいですね!

折田さん02

仕事の幅広さ、ダイナミックさをご自身の経験を元に丁寧にご説明いただく。

「知らない」ってもったいない

折田さん

どうですか?少しは国家公務員に興味が沸きましたか?

ゆうた

う〜ん……、興味は沸いたんですけど、国家公務員になりたいかと言われると微妙です。

折田さん

(苦笑)。

ゆうた

というより、自分が国家公務員として働くイメージが沸かないんです。周りに国家公務員を目指している人は少ないですし、多くの人が民間企業で働きますから。

折田さん

たしかにそうですね。たぶん将来なりたい自分って、その人がどのような経験をし、どのような人と会ってきたのかが影響しているんだと思います。私の場合は、公務員を志望した時期こそ早かったですが、説明会の場で多くの国家公務員と話をしたことで気持ちが固まっていきました。就職活動の過程での出会いも意外と影響大きいんですよ。

ゆうた

なるほど……。正直、まだ国家公務員になりたいかは分かりません。ただ、思っていた以上に民間企業との違いは少ないし、やりがいのある面白そうな仕事も多いことが分かって、もう少し国家公務員のことを知ってみたくなりました!

折田さん

それは良かったです! 誰にでも向き不向きがあります。国家公務員に向いている人がいれば、そうでない人だっているんです。ただ何も知らずに国家公務員を目指す道を閉ざすのではなく、直接会って話を聞いてもらって少しでも興味を持って頂けたら嬉しいですね!

ふたり

失礼も甚だしい質問にも、いやな顔せず懇切丁寧に答えてくれた折田さん。まるで頼れる兄貴のよう……。こんなお兄さんがいたらと、こう見えても長男である僕の人生は色々かわっていたかも知れないと、マジに思いました。

ゆうたの取材後記

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ゆうた

国家公務員の方を取材すると聞いたとき、正直「真面目で普通な方とお話しすることになるかな」と思っていました。しかし実際にお話してみると、もちろん真面目な方なのですが、考え方や仕事と内容が非常に興味深く……国家公務員の方って意外と面白いですね(笑)。
 当然のことではありますが、やはり実際に会ってお話を聞くと、その場でしか分からない感動があります。みなさんも進路選択のその前に一度、国家公務員の方にお話を聞いてみてはいかがでしょうか?

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