【ワーキングママに密着取材!】ワーキングママからの視点で女性活躍推進社会を考える


こんにちは!学生スタッフのことちゃんです。今日は、東京Girls 1 Day 2016にもゲスト社会人として参加していただいたワーキングママの小山 佐知子さんに密着しました!
キャリアを考える上で、ライフイベントをイメージしてみることが大切だといわれますが、今はまだ結婚や出産って想像がつかないんですよね。
そこで、仕事と育児を両立している小山さんに「働くという選択」「社会の現状」について貴重なお話を伺いました!これからのキャリアに悩める女子学生の皆さん必見です!
あわせて、11月26日(土)に、女性の働き方、生き方を女性社会人と一緒に考えるイベントが京都で開催予定なので、参加するとより具体的なイメージができるはずですよ!

登場人物

koyama
2016年に起業したばかりのワーキングママ。女性活躍、働き方、ワークライフバランス、ダイバーシティなどをテーマに企業研修やキャリアカウンセリングをしています。11歳年上の夫と2歳の息子との3人暮らし。

kotochan
国際基督教大学3年生のMFC学生スタッフ。趣味は、旅行、映画鑑賞、グルメ探索。唐突に一人旅に行くこともある。異文化に触れることも好きで、長期休みには、海外旅行やボランティア活動、国際交流の場に参加することが多い。

「働く」という選択

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保育園のお迎え。いおりくん、私たち取材陣に驚いて靴をはくのに苦戦してしまいました(笑)

密着取材させていただく小山さんと合流し、まずは保育園のお迎えに同行!初めての密着取材、わくわくどきどきです!

koyama

ことちゃん、今日はよろしくお願いします!

kotochan

小山さん、よろしくお願いします!密着取材、初めてなんです。わくわくどきどきです!

koyama

私もです!では、さっそく保育園に息子を迎えに行きましょう!

kotochan

保育園に行くの、すごく久しぶりです(笑) わあー!いおりくん、めっちゃかわいい!癒される……!いつもお迎えは夕方5時くらいですか?

koyama

そうですね。遅くても夕方6時までには行っています。でも、ここ2週間くらいは風邪をひいていて午後3時半くらいに迎えに行くことも。発熱すると保育園から連絡が入るので……。

kotochan

忙しいお仕事中にそれは大変ですね……。

koyama

でも夫と協力しているので、私が難しい日は彼が行ってくれたり、近くに住んでいる義母も助けてくれているので、臨機応変っていう感じです!

kotochan

なるほど!では、旦那さんとは家事や子育て全般で役割分担しているんですか!?

koyama

うーん。我が家は明確な役割分担をしているというより、お互い気づいた方がやる、というスタンスかなぁ。夫はかなり主体的な人なので、結果的に彼がやっている割合の方が大きいくらいで(笑)育児も家事も「自分の生活のことだからやって当然」と言い切れる人と結婚できた私はラッキー?かも。仕事と家庭の両立は、社会の制度だけじゃなく、夫婦のパートナーシップなど家庭の中の環境がとても大事だったりするので。

kotochan

なるほど。夫婦間の連携が大事なんですね。でも、お子さんの急な体調不良など不測の事態のときって、やっぱりいろいろ大変そう……。仕事と家庭の両立は一筋縄ではいかなさそうですし。それでも小山さんが働き続けている理由ってなんですか?

koyama

働くのが自分の中で当たり前になっているからかなぁ。でも、大きく分けると「中長期的な将来のため」と、「自分らしく生きるため」の2つあるかなと思っています。

kotochan

一つ目の「中長期的な将来のため」とは、経済的な部分ですか?今は、終身雇用が崩壊し、いつリストラになってもおかしくない世の中ですし……。

koyama

そうですね。1年や2年の短いスパンでみれば、夫の収入のみで暮らすことはもちろん可能です。…あ、毎年必ず海外旅行に行きたいとか贅沢言わなければ、ですよ(笑)でも、もう少し中長期的な視点でみてみると、残念ながら社会そのものが「この先もずっと妻が働かなくてもやっていける」と言い切れなくなってきているんです。

kotochan

というと?

koyama

男性のみがモーレツに働いて経済を回していた時代は、終身雇用・年功序列だったので会社に忠誠を誓う限り将来は安泰だったけど、今は違いますよね。ということは、リストラや病気などが家計にとって脅威になってしまいます。仮に世帯年収が800万だとすると、夫が1人で800万稼ぐより、夫と妻がそれぞれ400万ずつ稼いだほうがのびしろ2倍でリスクは半分というわけです。

kotochan

なるほど。これからの時代、お互い収入があるほうがずっと現実的ですよね!

koyama

子ども1人にかかる教育費は1000万円以上ともいわれていますし。一度家庭に入って子育てをしてから社会復帰する道もありますが、現実問題、正社員になれる人は4人にひとりで年収は130万円前後がボリュームゾーン。となると、専業主婦になるのはけっこう勇気がいりますね。

kotochan

確かに……。経済的な部分も中長期的に考えてみるって大事ですね!では、もう一方の働く理由「自分らしく生きるため」というのは?

koyama

仕事が好きだからですね。会社員のとき、大きな壁にぶつかってもう辞めたい!って思ったことがあったんです。で、冷静に「自分らしくいられる時って?」と自問自答してみたんですが、結局仕事をしている自分しか出てこなくて(笑)小さくても人や世の中のためになることで社会に貢献したいし、その対価としてお給料や報酬がもらえればいいなと。この部分はママになっても変わらないですし、むしろママだからこそ子どもたちの未来のために頑張らなきゃ!って思うようになりました。起業していろいろと苦労もありますが、“やりたいことのど真ん中”で仕事ができている今の自分が好きですね!

kotochan

仕事をしている自分が好き!ってすごく素敵です!お金のために働くっていう割り切り方もあると思いますが、やっぱり自分がわくわくできることをしたいなとすごく思います。

ワーキングママから見る社会問題

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保育園のお迎え後、スーパーでのお買い物を終えて。これから自宅へ向かいます!

保育園へいおりくんを迎えに行った後、スーパーで買い物し、自宅に向かいます。
 いおりくんと荷物を乗せた自転車で自宅に向かう小山さんの姿、キラキラした見た目とは裏腹にパワフルママさん!週末にもなると、荷物が多くて大変みたいです……。

kotochan

ママさんらしい自転車がいっぱい!この辺りは保育園や幼稚園が多そうですもんね!

koyama

タワーマンションも増えましたからね。ファミリー世帯が多い街なので確かに保育園も多いのですが、それでも待機児童問題は深刻です。我が家も今の認可保育園に入るまではいろいろと苦戦しました。

kotochan

共働き家庭にとって、保育園に入れないというのは致命的ですよね。その辺も踏まえて、ワーキングママの視点からみた女性活躍推進社会の課題はどういう部分にあると考えていますか?

koyama

これ!という部分がひとつではなく複雑に重なり合っていると思うのですが、中でも私が常に感じているのは多様性が認められない、「二者択一」を迫られているような息苦しさかなぁ。社会や企業の制度も着実に整ってきて、昔に比べると遥かに女性が働きやすい環境になっているはずなのに、ワーキングママのモヤモヤは晴れない…。その背景には、古い価値観の呪縛があるような気がしています。

kotochan

古い価値観?それは、「女性は家庭」という価値観ですか?

koyama

「男性が外で働き、女性が家を守る」は根づいてきたものだけど、今はそうではない価値観もありますからね。どちらが正しいとかではないのですが、ワーキングママの場合、職場や家庭のあらゆるシーンで古い価値観に引っ張られることが多い気がします。「充実した仕事」と「育児」の両方を望むことは贅沢でわがままなことなの?なんて、悶々とした部分を抱えながら働いている女性は多いと思いますよ。

kotochan

制度が整えばもっと女性が活躍できるとか、そういう簡単な話じゃないんですね。

koyama

「子どもがいるママだから活躍できない」とか「共働き家庭の子どもはかわいそう」とかいうのは旧態依然とした枠の中の想像に過ぎません。これが崩されない限り、本当の意味での多様性は実現されないでしょうし、組織や社会で活躍する女性は増えていかないと思います。女性を採用するためには「制度」という福利厚生的なアプローチが有効だっただけで、活躍してもらうには「意識改革」が必要なんです。もちろん、働く側も含めて。

kotochan

深いですね。でも、「共働き家庭の子どもはかわいそう」なんて言われたら凹んでしまいそうです…。

koyama

「子どもが3歳になるまでは母親が子育てに専念すべき」という考え方(3歳児神話)は60年以上前のもので、国も「根拠なし」と明言しているのですが、やっぱり未だに根深いです。育休中に息子を抱っこして電車に乗っていたら、知らないおばあちゃんに「あなたエライわね、最近はすぐ他人に預けるでしょ」と言われてめちゃくちゃ衝撃を受けたことがあります(笑)

kotochan

それはすごいですね…。

koyama

いま問題視されている長時間労働もまた、「男性は会社」の価値観が作り上げた部分が大きいですし、女性の社会進出と同時に「男性の家庭進出」が進まないと、いつまで経っても女性は育児と仕事の二重労働でいっぱいいっぱいのままです。私の友だちも「夫が毎日あと2時間早く帰ってきてくれたら私も働きに出られるんだけどな」と悩んでいました。仕事と家庭の両立が当たり前にできる社会づくりが必要ですね。

ライフイベントとキャリア

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夕飯の風景。待ちに待ったご飯!もりもり元気に食べる姿が可愛すぎて、癒されまくりです!

帰宅後、テキパキと夕飯の支度をする小山さん。いおりくんは、ご飯が出来るまでの間、ずっと部屋中元気にかけまわっていました!(笑)。小山さんがいおりくんの様子を見守りながら短時間で数品作るスピードには驚きでしたが、この後いおりくんをお風呂に入れて寝かしつけるまでの時間は何かとドタバタだそうです!

kotochan

いおりくん、おいしそうに食べていてかわいい!家族が増えてからご自身の価値観って変化しましたか?

koyama

根本的な部分は変わらないのですが、価値観の部分でいうと、完璧主義をやめました。というか「こうでなければならない」みたいな理想像を崩さざるを得なくなるほど、育児は予測不能の連続で(笑)

kotochan

完璧主義って自分の夢や目標に向かって着実に努力し結果を出している人っていうイメージで憧れますが……。

koyama

子育ては予期しないことの連続なので、完璧主義のままでは精神的にもたないって気づいたんですよね。特に赤ちゃんの頃は、苦労して寝かしつけて「やっと自分の時間だー!」って喜んだ矢先にまた泣かれて…の連続でしたし。朝も夜も2時間おきに授乳を繰り返した日々は、今思うとよく頑張っていたなと(笑)

kotochan

2時間おき…それはすごい。では、今現在はどのような軸がありますか?

koyama

座右の銘は「意志を持って流される」で、これが軸ですね。ライフイベントもそうですが、女性の人生は予測不能なことがあまりにも多いので、いい意味で流される余裕を持ちながら、でも来たチャンスはしっかり掴んでいきたいなと。だから人とのご縁は大切にしています。

kotochan

さまざまな出会いや経験を大切に、ご自身や周りを成長させていくのが小山さんなんですね。

koyama

そうでありたいですね!学生の頃から「キャリアをデザインする」ってよく聞いてきましたが、作ったデザイン通りに人生が進むことなんてほとんどないわけですから。だったら、常に「今」というその瞬間を自分らしく生きて、それを重ねていったほうが豊かな人生になるんじゃないかなと思います。そのための自分磨きは大好きですし。

kotochan

なんだかポジティブになれる軸ですね!どういうキャリアを積むのか考えなくてはと悩んでいたのですが、自分の意志を持って流されるのも面白そうだなと思いました!今回密着させていただいて、「子どもを持つ」というイメージも前より鮮明になりました。

koyama

結婚も出産も全く想像がつかない領域ですもんね。ただ、遠い未来じゃないということも事実だからこそ、こうして子どもに触れる機会というのは大切だと思いますよ。この密着取材がことちゃんのいい経験になれば私も嬉しいです!

kotochan

取材前までは「働きながらの子育て」は漠然と大変そうと思っているだけで具体的なイメージが持てませんでした。でも、取材を終えて、これからのライフイベントに向けてどう準備していくかを考えるスタート地点に立てたような気がします!小山さんありがとうございました。

女性の働き方から、女性が抱える課題を考え、提案する1Dayイベントを京都で開催します! くわしくはコチラから

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ことちゃんの取材後記

kotochan

小山さんのお話から、自分が描くキャリアデザインは、ライフイベントや周りの人々からの影響によって、常に更新されていくものだということを学びました。さらに、女性社会推進社会に向けた課題の根幹は、人々の「意識」の部分にあり、捕らえにくく、目に見えない「意識」に対して的確な解決策を見出すのは時間がかかりそうだなと感じました。仕事と家事育児に奮闘する小山さんの姿から大きなものを学べました!小山さん本当にありがとうございました。

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