理系の国家公務員としての働き方を聞いてきた in 内閣官房内閣人事局


こんにちは! 学生スタッフあおのです。今回は理系出身の国家公務員というキャリアを歩んできた方にお話を聞いてきました。警察庁の方とお話しするというとても貴重な機会なのでとても緊張して取材に臨んでいましたが、大学時代から、入庁してからの経緯、現在の生活まで詳しく話していただきました!

登場人物

nakai
名古屋大学出身。官僚としての能力はもちろん、大学時代はボート部として全精力を注ぎ、現在でもランニングやトレッキングを趣味とするアクティブさを兼ね備えるリケジョ。

aono
東京大学農学部の3年生、現在サッカーサークルのほか学生団体の活動も2つ行っているという点ではアクティブ。だが今年の4カ月の夏休みの思い出を聞かれても「ゲームで歩き続けたこととMFCでのインターン」としか答えられない。

リケジョとして研究に没頭した大学時代

aono

それでは宜しくお願いします!

nakai

こちらこそ宜しくお願いします。青野さんは理系の学生さんなんですか?

aono

そうです! 大学では農学部にいます。

nakai

私も大学時代は理系の学生で、工学部に所属していました。

aono

大学ではどんな勉強をなさっていたんですか?

nakai

交通工学ですね。

aono

交通工学??

nakai

平たく言うと交通渋滞を減らすための研究ですね。どうすれば信号の待ち時間や渋滞を減らすことができるのかを勉強していました。

aono

なるほど、がっつり理系女子ですね(笑)。けどそこからどうして国家公務員を目指したんですか?

nakai

交通工学に携われる仕事がいいな、という思いがあったので警察と国土交通省を候補に挙げて就職活動していたんです。そして最後に警察庁に決めました。

aono

個人的イメージだとコンサル会社とかインフラ系の民間企業の方が交通に近い仕事ができそうな気がするんですが……。

nakai

よく言われます(笑)。ただ私は幅広い人に影響を与えて、かつ絶対に必要な存在の仕事に携わりたいなと思ったのが入庁した理由です。

aono

なるほど。

nakai

あと警察庁の場合は、都道府県警察に出向することが多くて、現場の仕事と国家公務員という大きな仕事の両方ができるので現場も経験しつつ国の政策にも反映することができるんです。

aono

確かにそれは魅力ですね。

nakai

在学中に、理論でしか学んでなかった信号機のシステムについても実際に交通関連の仕事に携わった時にこういう風に制御されているのか、勉強していたのと少し違うなという発見を得ることもできました。

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理系学生から国家公務員への道へ

aono

大学院を修了し、警察庁に入られましたが、最初の部署は全然交通とは違うところですね。

nakai

実は警察庁に技官で入った人は、最初は全員情報通信局に配属されるんです。

aono

!?

nakai

そこから警察大学校で全員研修を受けて、さらに地方研修を受けて、ようやく様々な部署に行けます。

aono

警察大学校……、中井さんもその時は毎日筋トレしたり、走ったりしていたんですか??

nakai

してないですよ(笑)。

aono

!?

nakai

警察庁は文理問わず捜査をしないんです。なので警察大学校では県警の警察学校とは異なる研修をします。

aono

なんだか安心しました。

nakai

けどその研修で刑事の仕事にすごく興味がわいたので刑事局への異動希望を出して1年間だけ刑事局にいました。その後に警視庁の交通管制課に配属されて初めて交通関連の仕事をしたんです。

aono

あれ? これは警視庁なんですか?

nakai

そうです。

aono

(今更だけど警察庁と警視庁って何が違うんだろう……けど聞けない)

nakai

警視庁が都道府県警察の一つで東京都の組織ですね。警察庁が都道府県警察の指導などを行う国の組織です。

aono

ご丁寧に説明ありがとうございます!!

nakai

いえいえ。そしてその警視庁の交通管制課では東京都内の信号をコンピューター制御する交通管制システムの整備・運用管理をしていました。

aono

大学で実際に勉強なさっていたことがここで生かされたんですね。

nakai

そうですね。専門用語などは大学で勉強していたので警視庁に配属されてもわかりましたし、考えも似通った部分が多いのですんなり入れたかなと思います。

aono

僕は、大学で今勉強していることが果たして将来仕事で生きるということはないんじゃないか……と思っていたので意外でした。

nakai

仕事をするときにはわかりやすく文章を書くことが基本ですが、国家公務員である警察庁技官であればなおさら全国の警察の方が読む書類を作成する機会があるので、読みやすい文章の作成スキルは大事になります。こうした時に研究論文を書いた経験は非常に役に立ったかなと思いますよ。

aono

なるほど。

nakai

それに一つの分野を極めているのは重要なことだと思います。業務において一つのオプションとなりますし、また強みとして、様々な業務の中で幅広く生きてくると思うんです。

aono

多くの大学生の勉強の励みになるようなお言葉をいただきありがとうございます。

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365日勤務じゃない!? 公務員の日々

aono

交通、刑事とお話をいただきましたが、今所属している情報通信局はどういった仕事をしているのでしょうか。

nakai

警察の組織の中で技術部門を担当している部署でして、技術系の職員がたくさん働いている部署です。警察官が無線を使っているのを見たことがあると思うんですけど、その無線を整備したり、私がいる情報管理課は警察で使っている情報システム、つまり、警察が持っているいろんな犯罪の情報を扱っているシステムの整備を担当したりしているところです

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aono

忙しそう……そしたらほぼ休みもないんじゃないですか?

nakai

普通に土日は休みを取れますよ(笑)。

aono

え!? てっきりシフトで365日に対応する勤務かと……。

nakai

一昔前はめちゃくちゃ大変だったんですけど、今は全省庁でワークライフバランスというのを重視していて、残業が減ってきたんです。都道府県警察などでも土日のシフトが決まっているので週7で働くっていう方はいません。

aono

少し安心しました(笑)。そうしたら普段土日はどんなことをしているんですか?

nakai

走ったり、大きな休みを取ったらトレッキングしたり、買い物をしたり。あとは学生時代の友達とも飲みに行ったりしています。普通の社会人と同じです(笑)。

aono

そうですね(笑)。学生時代の友達は名古屋の大学の方なんですか?

nakai

そうです。

aono

首都圏外の大学出身の人は就職であまり東京に出てこない印象なのですが、中井さんの周りはどうでしょうか。

nakai

地元で就職する人は多かったかなと思います。ただ私はずっと地元にいたので逆に外に出たいなと思ったので東京で就職しました。

aono

こうして今に至っているんですね。それでは最後に学生、特に理系の学生に向けてメッセージをお願いします!

nakai

おそらく理系の学生が勉強していること、その考え方などはどんな仕事でも役にたつと思います。また専門分野というのは皆さんの強みになると思いますので、自分のアドバンテージだと思って欲しいです。そして働き始めたら40年間ぐらい働くと思うので、先ほどの言葉と少し矛盾になりますが、専門にこだわらずに自分はどういう仕事だと働き続けられるのかというのを考えて欲しいです。理系であるからこそ色んな分野にチャレンジできることは大きな魅力だと思うので、研究している内容が関係しているかしていないかに限らず考えて欲しいです。

aono

自分に言われているような気がして大変感動しました! 中井さんありがとうございました!!

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あおのの取材後記

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aono

理系から国家公務員? その中でも警察庁? という印象があり、イメージがわかず、どんな人がいらっしゃるんだろう……と思っていましたが、お目にかかってお話を聞いていると自分の周りにもよくいる理系出身の人なんだなと思いました(笑)。理系であることは強みであると何度も言ってくださったのは僕含め多くの理系学生の励みになりますね。理系学生のみなさんも社会に出る前に今の専門分野をしっかり勉強して強みとして利用できるようにしましょう!

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